世界一簡単にTwitterアカウントを凍結させる方法とその対策

togetter.com

現在のTwitter上記の方法が横行するクソみたいなSNSになっています。

ascii.jp

 Twitterは5発連続で虚偽だろうが著作権侵害の通報をすると、簡単にそのアカウントを凍結に追い込むことが出来ます。たとえそれが、100万を超えるフォロワーを持っていようと。10年弱の運用期間があろうと、です。

 方法は簡単。適当なブログなり写真アップロードサービス等で画像を転載し、対象のアカウントのツイートを「私の写真をこいつは転載している。オリジナルURLはここで転載しているアカウントのツイートはこれです」とTwitterに通報するだけ。

 これはリンクに表示されている画像でも有効であり、ざっくり言えば「URLを貼った先のFaviconやプレビュー画像」の転載でも通ります。

 また、異議申し立てをしても効果がありません。効果があったらLOやニパ子や迷惑ブログのアカウントが凍結されっぱなし(ニパ子さん生還おめでとう)な訳がありません。

※2/23追記

http://www.soumu.go.jp/main_content/000105846.pdf [PDF]

 これはDMCAノーティスアンドテイクダウン手続きを悪用したものです。ざっくり言えば「真偽問わずとりあえず消しとけばサービスプロバイダ(今回はTwitterです)の責任は問われないし、まずクレームが付いたら消しときゃええねん」「で、消された側から物言いが付いたら内容を審議して、復活させてやりゃええねん」というもの。これにより迅速に被害者が救済され、加害者は身の潔白を…という話ならいいのですが、これはPDFにもある通り「消し得」「通報得」「殴り得」というわけ。

 対策としては

  • リンクも画像も貼らずただただ文章をPostするに留める
    ※文章もいわゆるパクツイの場合通報でシメる事が可能ですので万能ではない。
    ※アイコンやヘッダーに至るまで通報対象になります。
    ※画像も貼らず、とは文字通り質問箱すら利用するなという意味です。

  • 画像・リンクを張るなら「5発連続」を食らわないように、事前に画像やリンクをある程度消しておく必要があります。ヘッダーとアイコンまで通報されるとその時点で2発。残りは3発だから――という感じです。

  • 交流用アカウントと広報用アカウントを用いる
    現状のTwitterルールでは、個人が複数のアカウントを運用する事を禁じていません。Twitter公式クライアントにアカウント切り替え機能が有るのは言うに及ばずですが、「攻撃的な行為」の為に「複数のアカウントを運用するな」「捨て垢を使って攻撃用アカウントの凍結に備えて増やすな」と言っているのです。つまり言い換えるなら「他人を攻撃するために増殖するな」という事であります。

    絵描きの人にとって「画像が貼れない」など死んだも同然でしょう。
    その為には通常利用の範囲で、弾除け用・イラスト通知でリプ気づかんお前有名人じゃんw好き!(清姫)(挨拶)用の画像投稿アカウントを用意することをおすすめします。Twitterに投稿した後に「差分はこちら」とニジエやPixivのリンクを広報用アカウントで投稿し、その後交流している人にも向けて交流用アカウントでRTや引用RT(コメントつきRT)をすればよろしいかと思います。

  • 非公開アカウントにする
    ※しかし非公開にしようが誤って攻撃者のアカウントのフォローを許可するが最後です。非公開アカウントであれ虚偽の申告からの通報が通ります。
  • 人類を滅ぼす←オススメ!
    ヒトは愚かなので「他人がそう在る」事にすら耐えられません。
    ヒトを滅ぼしましょう。
    他人に構っている時間など、短い人生には無いはずなのに。
  • Twitterやめろ←オススメ!

以上です。
皆さんは健やかにお過ごしください。

 

あんな奴等のためなんかに 死ぬんじゃねえぞアンタ達!!
 ―『絶望と欲望と男の子と女の子』サンボマスター 山口隆

 

 

サンボマスター 究極ベスト

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 ↑オススメ!

あの電車男の主題歌も入ってます。

『夜汽車でやってきたアイツ』を爆音で聞きながら熱唱すればなお良し。 

 ↑こっちもオススメ

 

言いたいことも言えずに(DVD付)

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 ↑強くオススメ

絵面は只のパロディですし1番までは曲もパロディの域に留まるんですが、2番から「日本語ロック」そのものになります。聞いてください。負けっぱなしの人生だけど、負けっぱなしは嫌だから。

PS4ボーダーブレイクオープンベータ現状箇条書き

ps4.borderbreak.com

  • 左手が…動く!
  • 左手を固定してえ
  • マップ触って迫撃したい…マップ触って迫撃したくない?
  • おいそこのフルセイバーどう考えてもカタギじゃねえだろ!!!今なんの躊躇もなく住宅踏み台にしてベース乗り込んだろテメッコラー!!!
  • 親 の 顔 よ り 見 た ウ ィ ー ゼ ル ラ ピ ッ ド
  • コロッサスさんが殺ッサス過ぎて引く
  • ランバルもロジもプラGもない世界で僕らは出会った
  • ネリスください
  • 橋の上で渋滞起こすの可愛すぎて泣く
  • 君スマックうまいねえ👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏
  • アウルも発狂Vセンも無いからもう凸が刺さる刺さる
  • このスプラトゥーン楽しい
  • ファフくれ
  • フルHGかと思いきや肩だけ貧弱でどう観ても即プラカノするカタギじゃないアセンじゃねえかテメッコラー!!!GIGOでもスポランでもなくPS4で遭ったが百年目だコラー!
  • 烈風腕ください(謙虚)
  • バリアユニットβ展開できずに 突 然 迫 撃 体 勢 に 入 る 俺
  • ネリス
  • フルクガが暴発ダッシュ回転斬りで横をスイーっと駆けていった
  • 緊 迫 し た 戦 い の 中 お 互 い 暴 発 し ゃ が み
  • チャットしにくくない?
  • やめろ!!!BF以外で乗り物乗れて嬉しそうなキッズの頭を冷酷に山の上から撃ち抜くのをやめろ!!!相手は子供だぞ!!!!
  • こんなに輝いてるマ剣見るの久しぶりかもしれねえ
  • プ ラ カ ノ 狙 撃 合 戦 ぽ ん ぽ こ
  • エレファント冷やしてえ
  • 近接ロック外れすぎて死ぬ
  • 注射器くれ
  • ジェイナスをジョイナスしてください

 

ボーダーブレイク アートワークス 2006-2012

ボーダーブレイク アートワークス 2006-2012

 

 

 

 

  • この高橋李依ボイスの娘のおっぱいをタッチさせんだよセガあくしろ

PS4ボーダーブレイク、β時点でクッソ面白い陣取りコア凸発狂型対戦ロボットアクションなので遊んでください。

お金を払っても得られるのは「正しさ」だけの時代で漫画村利用者を糾弾してもしょうがないと思う。

 

 

S.H.フィギュアーツ カメラ男

S.H.フィギュアーツ カメラ男

 

 

Heartsnative (初回限定版)

Heartsnative (初回限定版)

 

 ↑このアルバムしぬほどすき

 

 初音ミクが生まれてから10年経ちました。
つまりフルコーラスの楽曲が無料で聴けて当たり前という文化が確立されてから10年という事です。みっくみくにされた皆さん。もう10年経ったんですって。早いね人生。

 前書きはほどほどにしましょう。

 

 商業漫画から同人誌に至るまで、DRMにもアプリにも縛られずChromeからアクセスさえすれば読めてしまうWebサイトが話題になり、さらにその存在を当然のものとして受け入れる世代の登場が話題になって久しいです。

 さて、ここで「それは不正コピーだ!犯罪だ!」という事を一旦棚に上げます。棚に上げた上で「正規版」「非正規版」と括り、正規版と非正規版の違いでも考えてみましょう。

 

正規版

  • 発売、配信日に地域差や紙バージョンとの差が設けられている事がある
  • アプリのDLやID取得、クレカ支払い等煩雑な手順を要求される
  • 手に入るデータが縦1200ドット、下手すると1024ドット
  • 手に入る紙バージョンは大きさが決まっている
  • ストレージ(現実の本棚含め)が圧迫される
  • スマートデバイスの場合、SDカードに保存できるとは限らない
  • 絶版が存在する
  • 正しい

 

非正規版

  • 紙バージョンの早売りや配信サイトからのリリースの最速から
    時間をおかずアクセスが可能になる
  • ブラウザからアクセスさえ出来ればいいので
    アプリ、デバイス、決済に縛られない
  • 手に入るデータは公式配信されてるデータより高解像度
    下手すれば縦3000ドット=12.9インチのiPad Proでの閲覧にも耐える
  • 当然閲覧側のデバイスに大きさが依存するので
    4インチクラスのスマホからテレビでも読むことすら可能
  • ブラウザ上のアクセスなのでストレージは圧迫されない
  • SDカードやHDD等に保存する事によりファイルの置場を
    コントロール出来るし、持ち運びや受け渡しが出来る
  • 当然、絶版など存在しない
  • 正しくない

ザッと書くとこの通りです。
もちろん、正規版と非正規版で話の流れや台詞、BGMや展開が変わるわけがありません。つまり得られる体験に違いは概ね無いと言っていいでしょう。

 

 タイトルにも書きましたが、お金を払って得られるのは「正しさ」しかありません。「社会的な徳」と言い換えてもいいでしょう。他者の事を考えたり、他者からどう思われるかを考えない場合、1円にもならないものです。しかも他人もやっているのであれば「徳」なんてものは軽々と吹き飛びます。

 

 NO MORE 映画泥棒の映像を観たことがあるでしょうか。
あの「お前らの中に不正な撮影を行っているやつが居るかもしれない!怪しいやつを見かけたら係員に言いつけろ!鑑賞中にパトランプが鳴り響きそいつはいなくなるぞ!」なんてことを金払って観に来た人に毎度毎度毎度毎度毎度毎度毎度毎度毎度やるアレです。

 

NO MORE映画泥棒 写真集~みんなでブレーク・タイム

NO MORE映画泥棒 写真集~みんなでブレーク・タイム

 

 あの映像の後半が非正規版の利便性を克明に描いているんです。
ポップコーン君とジュース君はタブレットからパッと検索し、1タップでDLする。その手軽さ。あのmp3をDLする光景が何よりも「非正規版を利用する人」が「非正規版を利用する理由」を表してしまっているんです。家までパトランプ君が来なければあのまま二人は好きな曲を聞きながら楽しく過ごしていた事でしょう。全世界のカジュアルコピー利用者と同じように。

 

 ではどうすべきか。そんな事音楽業界とゲーム業界がとっくに答えを出しています。要は「非正規版」よりも「正規版」のが便利に、早く、手軽になってしまえばいい。それだけの話です。「大人の事情」なんて、消費者は知ったことじゃありません。「今、それをすることが出来ない」という障壁や結果だけが大事です。時代は動いてしまった、それに対して追従しなければならない。いつまで赤松健先生だけがあんなに叫び続けなければならないのですか。

「お前は正しくない!」と糾弾して人が動くでしょうか。SNS等で堂々と口汚く罵る作者や出版の人間の姿を一番観ているのは誰でしょうか。得られる体験は同じなのに今更「良心に訴える」しか無いのは悪手にも程が有るんじゃないかと私は思います。

 

ウルフェンシュタイン:ザ・ニューオーダークリア記事。結局君は何になりたかったんだ?

 

 ジェットコースター展開のゲームとしてはCoDが、ムキムキのアクションゲームとしての戦いならHALOやシリアスサムが、敵を欺くステルスアクションならディスオナードという名作が山のように転がっている。

 2014年にリリースされたウルフェンシュタイン ザ・ニューオーダー(以下TNO)をクリアした。クリア時間は12時間。本作はウルフェンシュタインシリーズのリブートという位置づけになっており、月面基地とか作っちゃうスペースナチスをぶっ殺すB.J.ブラスコビッチ(CV:中田・マーボー・譲治)が大暴れしますよという筋書きである。

 が、そのゲームプレイ部分はと言うと。

 

CoDと何かの合体事故なのでは?

 TNOは基本的に頭を遮蔽物からヒョコヒョコと出しながらナチス兵の頭をペチペチ撃つゲームである。左トリガーを引くだけで壁やコンテナから自動で頭をヒョコれるのでそこら辺は親切だ。敵が立ち止まってからバキュンバキュンしたり、カニ歩きでフワっと飛んでくるボムを避けたりするゲームではない。ミョルニルアーマーを着てる訳でもないので割と食らうと瀕死になる。

 で、弾薬の入手量。少ない。敵は遠距離からベッシベッシ当ててくるのにこっちの手にあるのはアイアンサイトの付いたハンドカンとARと10発ぽっちのマークスマン。あとシングル限定なのにマルチみたいな性能のショットガンだけ。何であんなバカスカ敵は撃ってきて入手できる弾が7発とかそんなんバッカなんだ。

 あと、敵が硬い。こいつが生きてると無限湧きっていう指揮官だけはアーマー着てないけど、なんかもうひたすら敵が硬い。硬い敵とロケットやガトリング持ってるもっと硬い敵とアーマード硬い敵とスーパー硬い敵が出て来る。の割に弾が足りない。正面からナイフすると取っ組み合いになってこっちのライフもゴリッゴリ削られる。HSしてもまっだまだ生きてるのに敵は歩きながらガトリング無限に撃ってきてすれ違おうとすると近接で即死。緊迫感より出てくるとウンザリ感のがマシマシである。

 「フルアーマーの敵にはレーザーが有効!」という事で、プレイヤーの手には古代の充電式レーザー工具(改造してレーザーピストルになった)がある。あることにはあるがこの武器、5発とか撃つとあっと言う間に電池がなくなる。電池が無くなると倒せないので走って壁にやたらめったら付いてる充電器に走って充電する。撃つ。充電がなくなる。何だこのゲーム。プラガン殴り*1があるわけでもなし、部位破壊で有利になるわけでもなし。相手はネクロモーフじゃなくてナチだからただただ硬い。

 クソ広くて平たいマップをカニ歩きして雑魚を捌きつつ硬い敵を高速引き撃ちで片付ける、それこそWolfenstein 3Dやシリアスサムの文脈なら分かる感じのシステムとCoDめいた頭ヒョコヒョコレールシューターが合体事故を起こしているように思えた。そして何より戦いが単調である。平たいマップならまだしも高低差がそこかしこにあり、上から一方的に豆粒がゲシゲシダメージを与えてくるのもストレッサーでしか無いのも何とも。

 結論を言えばこれは主人公の位置づけや持ち上げられ方こそランボーであれ、「ラン&ガンの痛快爽快アクション!」みたいなものでは無い。自動回復ナシにしたのもそれこそCoDとは違う!Wolfensteinだ!と言いたかったのだろうが、あまりよろしい方向に働いているようには見えなかった。

 

それは探索やステルスなのか?

 TNOには探索やステルスがある!CoDとは違う!
 さて探索であるが、雑に言うとCoDインテル探し(右行く所で左行ったり正面の部屋探すとなんかノートパソコン置いてある)程度のものでしか無い。ゲーム内テキスト(新聞の切り抜きが多い)は主人公が10年以上昏睡状態にあった事の穴埋めや世界観の描写に役立っており非常に好感触なのだが、これが探索かと言われると違うと思う。

 で、この探索なのだが何を思ったかTNOは「アイテムを画面の中心に捉えた上でボタンを押すことで取得」なので、ひたすらボタンを連打しながら歩くことになる。何で?Wolfenstein 3Dでは落ちてるアイテムの上通ったらデューデデッって拾ってたじゃん。20年前のゲームで出来てた事から劣化する事もないでしょうに。

 いや言いたいことはわかるんです。ライフとアーマー制だからアイテム取りすぎないで後でやられたら部屋に戻ってきて拾えるようにしたいって事でしょう。それなら上限まで自動取得にして、帰ってきたらまた触れるだけで体力回復・弾薬取得で良いように思えるんですが、そこはどうにかならなかったのでしょうか。

 

 合わせて、ステルス。この手のゲームの宿命だが、「ステルス」を経て「アサルト」になる場合、アサルトはただのペナルティである。CoDめいた蜂の巣と少ない弾薬でぐったりするぐらいなら、レーザーで通路をチキチキ作って指揮官殿をナイフキルやサプレッサーハンドガンでチュンチュンして殺して、それから残存兵を一本道の奥で待ちプレイするのがよっぽど楽。もし見つかって指揮官殿が増援を呼べば、驚けなんとTNOの敵は無限湧き。ステルス時のMGSのゲノム兵バリのアホさも何処へやらベセスダというよりアクティビジョンめいたエスパースナイプを全方位からしてくるのだから付き合わないに限るのである。おびき寄せも無ければ味方の死体みても何とも思ってないのが辛い。せめてレンガや空き瓶の一つでもアレば褒められたかもしれないのだが。

 

 探索だが単に補給や実績解除で済まず、レーザーピストルの改造、アサルトにロケット追加等バトル面でガチで重要なアップグレードアイテムも雑に道端に置いてあるので無視するわけにもいかない。全部屋律儀に回らないと後で後悔しかねないからだ。

 ここらへん、バイオショックのプラスミド/ビガーのように「あからさまに能力付きの敵が落としましたよ!」ぐらいの事をやってくれても良かったか、ストーリー上で入手イベントを小刻みにやってムキムキ感を出しても良かったかなと思う。まあこの人、始まりは毎度潜入なのでナイフ1本から始まるのザラだしアップグレードって何だよって話でもあるんですけどね…

 

貧弱なブリーフィングからあっさりロンドン・海底・月面移動

 バトルは単調でもステージはバリエーション豊かだし、話も悪くない。ワンマンソルジャー・ブラスコビッチの内面を描くのも、つかの間のレジスタンスとの会話も、下水道から漏れ聞こえる市民の叫びを聞くのも非常によく出来ている。不躾なQTEも無いのでそこは安心してプレイできる。

 が、このゲーム致命的に「ステージ内での盛り上げ」が下手くそ」であり、なんかワーっと倒してたら目的の場所についた…っぽい?このスイッチ?あ、クリアしたの?こんな潜入に苦労したのに脱出はクソヌルなんすね。という感じしかなく、またナチス最強のUボート乗り込みも月面シャトル乗り込みも非常に地味。敵が壮大・凶悪に描かれていないので施設をぶっ潰してやったぜ感もあまりなく、非常にあっさりしている。

 あっさりの連続の中、ストーリーで毒を打たれたり空から降ってきたり胸にナイフをがっつり突き立てられてもピンピンしているため「もしやナチスに改造人間にされた話でもやるのか?」と思いきや、やらないキャプテンアメリカにしたいんだかしたくないんだか良くわからない。「ゲームに出てくるアメリカ兵とイギリス兵はだいたい超人なんだから良いじゃん」と言われればそれまでなのだが、

  • 超古代文明の技術を流用しAIやロボットを完成させた悪の月面ナチス帝国!
  • 話が進んでもボロボロのシャツを着っぱなしのおっさんとレジスタンス

 ここの対比、レジスタンスの盛り上がりみたいな物がどこまでも上滑りしていく話の作りなのが最後まで乗り切れなかった。カットシーンをメチャメチャに多用しているのにだ。バトルパートのハチャメチャとストーリーの深刻なダメージを混ぜて考えるのは野暮である。幾ら自動回復のソープ君でもMW2ラストの投げナイフ時の傷が開けばMW3で死ぬのである。そこをTNOは逃してしまった。

 

まあ100円セールなら、という感じ

 総じてまとまりのない綺麗なB級作品だった。過去にPS4向けにセールされていた事もあり、持っている事は持っている人も多かろう。遊ぶだけ遊んでみると良いと思う。序盤に主人公が仲間のどちらを殺すか選ぶシーンがあり、その選択がストーリーとラストバトルに大きく影響を及ぼすので2周するのもアリとは思う。が、僕はTNOにそんなに心を惹かれなかったので1周でおしまい。

 HUDナシの流行に乗ったのか、それとも古典的タイトルのリブートだからHUDナシにしたのかは分からないが、ミニマップ無し・極小クソ地味ビーコンのコンボは本当にただただ辛かった。2014年に敢えてこの仕様で出す根性だけは認めても良い。次回作で改善されてなかったら流石にキレる。

 TNOしかやった事がないのなら、今すぐ同年のCoDAWやシリアスサム3BFEをやってみよう。「正しいジェットコースター」と「正しいラン&ガン」が君を待っている。

 

ニューコロッサスはいつか、セールで会いましょう。

セラミックロケッツ!は中田譲治ゾイドを応援しています。

*1:HALOの基本テクニック。溜め撃ち出来るプラズマガンをチャージして放ち敵のシールドを無効化した直後に殴って殺す事。HS判定のある武器だと敵をHS出来るのでシールドを無効化した直後に頭をパーンする最高に格好いいスパルタンに成れるという仕組み

ラストオブアスで宙吊り後まで行ったのでファーストインプレッション書く

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 リマスター版が安かったのでCoDの次に遊ぶのはこれにした。

 雑に言うと「不思議なきのこパワーで人間がクリーチャーになっちゃった世界で、JCを山ちゃんボイスのおっさんがエスコートしつつ襲いかかるアメリカ軍相手に無双するステルスTPS」である。弾薬はカツカツ系。

 神がかった導入からクソみたいなテイクダウン

 主人公である山ちゃん(役名:ジョエル)は娘と二人で暮らすどこにでもいるおっさん。誕生日の夜、突如街にクリーチャーが現れ、兄弟のトミーや娘と共に脱出を試みる。火の手の上がる中での逃避行の末、ようやくアメリカ軍に会えたと思いきや感染区域の人間は皆殺しの指令を受けていた兵士は銃を発砲。娘を失った山ちゃんは20年後もウキウキで隔離地域の運び屋として生き延びていたのだが…という話。

 この冒頭の逃避行の出来がすこぶる良く、それこそCoDさながらに交通事故は起きるわ炎の中から燃えた人が飛び出してくるわ、現れたクリーチャーの群れに背を向け必死に逃げるわの展開はプレイヤーの心を鷲掴みにするに充分だった。

 が、ここからが問題。

 このゲームは異様に主人公の射撃の腕が悪く、非常にブレるしリロードが遅いし弾薬も2マグ持てれば良い方。そりゃバイオハザードの系譜だから当たり前だが、その状態でステルスをするにしてもアサシンブレードを持ってないし死体も担げないので背後から近づいて暗殺するのも一苦労。掴みかかっても声が出るから結構な範囲の敵に気づかれるし、ナイフだって消耗品(しかもナイフを使ってこじ開ける部屋まである)なのだから、バトルのあるシーケンスがいちいち重いのだ。

 で、じゃあどうするかと言うと「物を投げておびき寄せる」「物を投げつけて怯んだ時に角材、バット、鉄パイプ等で殴ると即死する」を多用する。山ちゃんは神室町セガCQCを学んでいないし声も玄田哲章大塚明夫じゃないので仕方ない。結果マップにはうじゃうじゃ投擲用の空き瓶やレンガがばら撒かれ、それを拾っては投げつけて人間もクリーチャーも頭をかち割るというのが基本戦術。これが面白いかと言われるとそんなに面白くない。それならもっと拾えるアイテムは遠目に見てもビッカビカに光って自己主張してほしい。もしくはマーキングしてボタン押したらサプレッサー付き銃でプシュプシュと殺して欲しい。またはプラズマカッターで四肢を吹っ飛ばすぐらいの戦いが死体。じゃなくてしたい。ステルスゲーにみせかけて常時クリーチャーが発奮状態のアサルトステージもあるのでここらへんも微妙に噛み合ってない。ここで弾薬やナイフを浪費するとなんとも損した気分になってしまう。

 スカベンジングさせる割に戻れなかったりキャラの声が遠くなる道中

 このゲームはCoDバイオショック、デッドスペース等のようにプレイヤーが無線でハッキリした音声で語りかけてくるわけではなく、カットシーンの延長で「そのまんまキャラのいる地点から話しかけてくる」のだが、それが「廃品回収」と噛み合っていない。

 Falloutよろしく引き出しという引き出しを開け物という物を拾い、それで強化したり消耗品を作るゲームにもかかわらず、キャラクターはどんどん遠くへ歩いていってしまう。「会話」という本筋が「寄り道に逸れて物を拾う」と合っていない上に、このゲームは音声周りの加工がリッチで、遠くになればなるほど声は小さく壁越しならくぐもって聞こえるのでストーリーの重要な部分を聴き逃してしまうことが発生する。

 また、何気なくドアを開けたら敵が出てきたりアサルトからの強制進行が発生するので、探索が途中で打ち切られてしまう事もある。ココらへんはデッドスペースが謎ビームによるナビゲーションで「こっちに行ってもイベントは起きませんよ」とやったり、それこそビーコンを追うゲームなら「ビーコンでないところを探す」で回避出来ていたのだが2010年代前半の流行である「過剰にHUDを削ぐ」の一貫で削られてしまっている。読むべきドキュメントや拾うべき強化アイテムが存在するのにこの仕様はいただけないと思う。

 グラフィックスはエモいのに今のところシステムは2000年代後半な気がする

 リマスター版だけあって、窓に叩きつける雨のアニメーションや木々の表現、何より夕焼けや青空の下や胞子の中といった「色」の表現はまさに抜群だと言える。キャラ造形や声優の演技はドラマ顔負けなのだが、それの足を引っ張っているのがゲームシステムだ。というのが今のところの印象である。と、書きながらショットガンを貰った。このゲーム銃も強化出来る割に銃を改造できるワークベンチもなんかあんまり無くてメトロ2033ぐらいやりたかったであろうことと実装が食い違ってる気がするんですよね…

 果たして山ちゃんはキチガイのおっさんやJCと一緒に車を手に入れて街から出ることが出来るのか。待て次回。

 

 

The Last of Us Remastered 【CEROレーティング「Z」】 - PS4

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龍が如く 極 新価格版 - PS4

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 でもこの山ちゃん、なんか鷹の目持ってるっぽいんだよな。壁越しの敵の数や姿勢一発で見分けてるし。やはりアサシンか…?

 

FGOが対戦のないポケモンだからこそチャンピオンロードと四天王戦が必要だったという節分イベ記事

 バゼットとカレンのレズ礼装を5枚集まった時点で限凸したせいで未だに全施設の購入に至っていないR-Grayです。でも交換素材は全部集めきったし集めたからもういいかな感があるよね。今回クッキークリッカーの「入手量の増えたチョコで更に高い機材買う」って面白さをちっとも分かってない作りでほんとダサいわと思うんですが、まあそれは置いときます

 だって貴方、最後のブラック級に立ちふさがるのがサモさんで、こっちはセミラミスとジャック・ザ・リッパーシェイクスピアですよ。こんな…こんなエモい事させよってからに…!満点!優勝!

 本題に入る前にツイッターが訳あって死んでるのでこっちで自慢スクショします。

 

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 いぇーい。

 というわけで本題に入ります。

      FGO初のキャラクタースタミナ制導入踏破型イベント
     期間限定・高難易度イベント「節分酒宴絵巻 鬼楽百重塔」

 事前情報では「すわ艦これ化か!」と騒がれた今回のイベントでしたが、蓋を開けてみれば「こんなん百裂ステラだったらクッソ余裕ですわ」と言わざるを得ない激ヌルクエストにスパイスとなるボス戦を挟んでのバトル200連発。一度使ったサーヴァントは4時間使えません。しかし手持ちのサーヴァント全部使うのに2時間3時間平気でかかりますよね?マジ?3時間以上ぶっ続けで遊ぶの?マザー2だったらパパから電話かかってくるよそれ?とまあ、そんな感じのイベントでした。

 しかしまあ「好きなだけ遊ばせろ」と普段から石を割って種火やフリクエを周回してる人には面白くない話だったのも確かなので、そろそろFGOにはAP回復以外のところでプレミアムコースみたいな月額課金ブーストを用意して欲しい所。チョコ風呂(有料)に沈めておけばサーヴァントが復活とか、そういうやり方もあったように思えます。

閑話休題

 さて、FGOはデッキ構築して遊ぶRPGです。しかし対人ではない。そうすると挑むのはバトルという「お題」です。「お題」に対してどうデッキを構築して勝つのか。そのデッキを構築した上でドローしたカードをどう選択していくのか。スキルをどう使うのか。そうやって遊んでいくRPGです。

 しかしながらストーリーのボス戦かイベントの最後に現れる「高難度クエスト」でもない限り、既にプレイヤーにとってバトルすら刺激にならなくなって来ている。これはFGOが宝も無いのにひたすらシャベルを研ぎ続けるゲームであるから当然です。FGOには常設の日替わり高難度みたいなものもなければレイド(挑める時間そのものが短い突発クエスト)も無い。レイドがあるなら「何度も挑戦するし強くなって安定したら最短を目指しクエスト報酬抽選をより多くする」というモチベの維持が可能ですからね。

 そう。強敵との連闘。しかも圧倒的バリエーション。使ったやつから脱落していくので次なる強敵の為に高レアを使い切るのは避けたい。低レアのスキルまで考えたいつもとは違うデッキ構築。FGOで今まで無かった「総力戦」が今回の節分イベントでした。

 

 総力戦であるが故、「メインアタッカーすらロクにいないカルデア」には辛いクエストであった事は否めません。しかし、育成のある程度整っているカルデアならば「育てたけど使い所がいまいち見つからなかったサーヴァント」「いつもお世話になっているサーヴァント」が肩を並べ、そして「居るけれど一回も使ったことのなかったサーヴァント」が初めて戦場に立つイベントでした。

 一回も使ったことのないサーヴァントや使い所がいまいち見つからなかったサーヴァントを起用し、そして使って見る。使ってみる事で分かるサーヴァントの台詞、ビジュアル、カード構成、スキル、宝具。そしてカルデアゲートには全開放された種火と修練。「ちょっとこいつ育ててみようかな」と育成欲を刺激されたら、もう次の四時間後には最終再臨の立派なサーヴァントがまた一人戦列に加わっていく。

 そんな風に、今回のイベントは「使ってみよう」「育ててみよう」とプレイヤーに思わせるには充分なものだったと私は思います。消費APが極小だからこそ、挑んで撤退してもペナルティが生じないのも気軽に遊べて良かったですね。しかもAPが減らないもんだから思う存分種火や修練の方にAPを割り振れました。

 

 育成したものにはその力を存分に振るえる戦場が必要です。積み重ねてきた時間と、集った仲間が200回の勝利に結実する。他人と戦う事の出来ないポケモンであるFGOだからこそ、今回の総力戦は寧ろ必要であったとすら私は思います。実に面白いイベントでした。半年に一回ぐらいやってください。

 

 

 以下、改善要望。(お問い合わせから送信済み)

 ・全てのサーヴァントを一律4時間休憩にしたのは悪手でしたね
低レアであればあるほど休憩時間を短くして、育てた低レアをガンガンぶん回すイベントであればマネーをジャブジャブして高レアの数がある程度揃っている人と「このイベントに関わる時間」の差が大きくなりすぎずに済んだと思います。スパルタクスやアーラシュはそれこそお助けボムぐらいの立ち位置としてもうちょっと使いたかったところでした。

 ・もっと金種火配って、どうぞ
金種火114514個欲しい(小学生並みの感想)

 ・風呂場拡張して、どうぞ
5人しか入れないって狭そう。アルトリア顔全部入れるぐらいにして。

 ・もういっそ月替りで塔生やしといて
モンストかな?

 

 

 

Fate/Grand Order material IV【書籍】

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Fate/Grand Order -mortalis:stella-: 1 (ZERO-SUMコミックス)

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マンガで分かる! Fate/Grand Order(1) (角川コミックス)

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教えてFGO! 偉人と神話のぐらんどおーだー 1 (星海社COMICS)

教えてFGO! 偉人と神話のぐらんどおーだー 1 (星海社COMICS)

 

 

 

 200階で待ち受ける『想いの陽炎』。
最初は自己デバフでのらりくらりと躱しながら、ブレイク後は「彼」との真っ向勝負。
人と鬼という対極が殺し合う以外の関係を結ぶ可能性としての巴御前。彼女との屋上での語らいの時、一体『ただの鬼』は何を想ったのか。…深く探るのは止めておきましょう、こんな事を話していたら、鬼に骨を抜かれてしまいますからね。

CoD:AWをノーマルで一周した記事。

Call of Duty : Advanced Warfareをノーマルで一周した。

 今回は2060年前後を舞台にした近未来が舞台であり、アトラス社という巨大企業とEXO(エグゾ)と呼ばれる強化外骨格が鍵の物語である。

 グラフィック面では旧世代機を遂に切り捨てたからか、舞い上がる火の粉のパーティクル表現からトロットロに蕩ける被写体深度(ボケ)まで演出面もかなり強化されている。HUDが極力排除され、画面の右下の銃に残弾やグレネードの残数が表示されるHALOのライフルのような形式に変更された。

 また、歩いたり走ったり匍匐前進する時に従来の作品よりかなりキツく揺らしてくる。これは賛否両論在るかもしれないが、私にとってはかなりの没入感をもたらした。ADSでの射撃時には思わずモニタの前で前のめりになって画面中央を覗き込んでしまったほどだ。

 そして今作はCoD:BO同様にZ指定の作品である。ガラスを口に含ませてからブン殴る拷問よりも、今作のCoDではもっとおどろおどろしい世界が待っていたのだ。

 

 

「最先端技術」による蹂躙と、「最先端の戦場」

 主人公は序盤、混迷を極める朝鮮での戦闘で戦友と片腕を失う。その後、亡き戦友の父親からの誘いも有りインフラから軍事力まで提供する企業「アトラス」に入社し傭兵として戦うことになるのだが、ここでのパワーの差の描き方が素晴らしい。

 まず主人公とプレイヤーが体験するのはとある山荘に拉致された大統領の救出任務。あと一歩で救い出せるところで主人公の義手が麻痺してしまい、敵対組織に倒されてしまう…画面の左上には「作戦失敗」の文字。ゲームオーバーか?と思いきやそれは実際の景色と見間違うほどの「仮想空間」での訓練だった…というところから始まる。投げるだけで効果範囲内の人間を全て浮かび上がらせるスレットグレネードや超小型EMPグレネード、一定時間周囲に全く音が聞こえなくなるミュートチャージ(無音爆弾とでも良いのだろうか)など、従来描かれてきた近未来とは少し違う戦いを見せてくれる。

 そんな風にアトラス社の最先端技術を観た後は、ナイジェリア・ラゴスにて本物の大統領救出作戦が始まる。相手はいわゆるテロリストなのだが、そんなテロ屋の戦争のやり方と主人公達の戦い方の差は歴然だ。ドローンやスキャンを用い事前に屋内の敵の配置を完全に把握して抹殺し、無音爆弾により音もなく壁を発破し潜入し、更には体感する時間の流れを遅くさせ超人的な速度での射撃を可能にするオーバードライブ機能まで強化外骨格にて可能にする傭兵達の姿がそこにある。テロ屋が車で技術者達を拉致しようが、主人公たちは車の上をヒョイヒョイ飛んで追いかけてくるのだ。装甲車で妨害しようが強化外骨格のパワーで装甲をひっぺがして来るので手のうちようがない。

 もうこの時点で「アドバンスドウォーフェア」を体現している。到底「現代戦」ではあり得ないアトラクションを早々とプレイヤーに体験させてくるのだ。

 

砲台ステージとの決別。そして更なるアトラクションへ。

 FPSに有りがちな事として、移動を封じられたまま自動で動きつつ色々なものをうつだけの「砲台ステージ」とでも呼ぶべきパートが存在する。今作はそこも飽きさせないようにバリエーション豊かだ。恐怖の殺人ドローン、ボート、戦車、戦闘機、空母の巨大レールガン、そして超大型パワードスーツ。どれもゲームプレイのアクセントとして素晴らしい物ばかりだ。特に素晴らしかったのが作中でASTと呼ばれる超巨大パワードスーツ。ガトリング砲とマルチロックオン可能な対人ミサイル、そして無誘導のロケットを搭載したパワードスーツに乗り込み、並み居る敵を一網打尽にするパートは同年にリリースされたタイタンフォールに勝るとも劣らない爽快感だったと言えよう。

 どれも確かにリプレイ性はそんなに無い。もしこれが一人でも敵を撃ち漏らしたらあっと言う間に殺されるような作りならどんどんうんざりしていっただろう。だが今作ではそこを「ヒヤヒヤする逃避行パート」「一気にやり返す無双パート」と割り切っているお陰でまさに「駆け抜ける」事ができた。これはアトラクションとして正しい判断だったといえる。

 戦闘も「あの場所へいけ、前進しろ。目の前の敵とだらだらかくれんぼしながら戦え」というものだけでなく、ちょいちょいステルスごっこを挟んできたり、メルトダウンを起こす寸前の原子力発電所から全力で逃げたり、恒例となったドア破壊からを潜入をしたりと乗り物以外でも飽きさせることがなかった。ケチを付けるとすれば「主人公が爆風等で吹っ飛んで昏倒する」「落ちそうなところでは必ず主人公達が落ちる」というのが話の進行を若干停滞させるのが歯がゆいぐらいだろうか?

 

ホワイトハウスすら戦場にしたシリーズは、遂に世界そのものを敵に回す

 シナリオ終盤、愚かな戦いを続ける世界そのものを終わらせる為にアトラス社の社長は生物兵器と最先端技術を以って世界に宣戦布告する。ゴールデンゲートブリッジは爆破され艦隊の船は次々と沈み、かつてアメリカが破壊し復興を遂げたバグダッド生物兵器の標的となり死の都となる。そこで捕まった主人公たちが見たのは、生物兵器の被験体となってしまった人々の死体の真空パック詰めが吊り下げられずらりと並ぶ狂った光景だった。なるほど、これじゃZ指定になるのも無理はない。

 「間違った大義の為に、善い人々が戦って死んでいく世界を終わらせたい。」それはアメリカから遙か遠く朝鮮の地で息子を失ったアトラス社の社長としては当然の思いだ。「息子は間違った大義の犠牲者だ」と口にしながら全世界を敵に回してでも戦争を終わらせるための戦争布告を行う社長を、僕にはどうも責める気にはなれなかった。

 しかしそのために無辜の人々が大勢犠牲になるのは間違っている。全世界へ細菌兵器をばらまくミサイルの発射まで秒読み段階となった基地へ、主人公と相棒がパワードスーツで潜入して敵を蹴散らし、ついに見つけたミサイルへ文字通りの「全弾発射」を行うシーンはともすれば2010年台前半のアクションゲームのベストと言っても良いぐらいの出来だった。戦争を終わらせるためのトリガーを正に引き、ブルブルと震えるコントローラを握りしめる。これぞゲームだと言われたら否定しようがない濃密な時間だったと言えよう。

 

 …とは言え、中古1500円でPS4版を買えたから良いのであって、仕事の片手間に買って3日でサクっと終わってしまう程度のボリュームだったのは確かだ。既にオンライン対戦は過疎も過疎であり、一回も対戦ができないまま二束三文でGEOに売り払ってしまいそうだ。次はIWか。それともBO3か。何にせよせっかく買ったPS4Proを使い倒してみようと思う。