イカを巡るイカ臭い殴り合いについて。

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Splatoon(スプラトゥーン)|Wii U任天堂 E3 2014情報
http://www.nintendo.co.jp/event/e3_2014/lineup/splatoon/

普段ロクにシューターを遊ばない人間を振り向かせた時点でこのタイトルは斬新だ。が、ここで面倒臭い事が起きた。ブロガー界隈が褒めちぎろうとするばかり、さもシューターというジャンル自体が袋小路にあり、またゲーム史から見ても斬新かのような言い方をするために……ジャンルそのものを腐してしまったのである。

どこの記事っつーか、どこもかしこもSNSだろうがブログだろうが燃えてんので今更リンクは張らない。

となれば次に起こるのは場外乱闘だ。例えば「シューターは人殺しのゲームだ」と言えば「ロボットとロボットで撃ち合うゲームはどうなる」となり、「どちらが優勢か解らない」と言えば「爆弾設置ルールや爆弾運びルールのゲームはどうなる」となり、「対人ゲームにしつつ反射神経勝負のマンハントがメインでは無い」と言えば「乗り物の登場するゲームやガジェットを使うクラスベースのシューター遊んだことあるのかお前」となる。実にイカ臭い話だ。

こう言っておけばよかったのだ。CoDのTDMよりは面白そうだ」と。

いやあ、まずいよ。「日頃シューターをやってない人間でも楽しそうに見えた理由」と「初心者でも群れて楽しめる理由」は別だ。別々だ。前者はただの印象論。後者は徹底してゲームシステムの考察になる。しかもこれに「画期的」という言葉を加えた途端、「既存のゲームとくらべてどうなのか」の話になっちまう。つまり、「本当に既存のゲームはお前の言うほどクソッタレなのか」っつー話だ。

斯くして場外乱闘は過熱し、的外れな殴り合いがE3からだらだらと続いてるわけだ。
最早イカがどうとかは関係ない。「イカと比べて既存のゲームは」と口を開いた時点で「既存のゲームてめェは本当に遊んでやがるんだろうな」とクソみてーな話が始まっただけの話である。

なあ、俺も時折やっちまうんだけどさ。ニワカの古参気取りって一番やばいぜ。
イカが面白そうって、それだけ言っておけば良かったんだよ。ほんとさ。

あー、イカは楽しみだよ。イカは。イカの話だけしようぜ。イカの話だけ。