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クウォンタム コナンドラムはポータルに成れなかった。

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PortalのデザイナーであるKim Swiftが手がけたタイトルである「クウォンタム コナンドラム」だが、遊んでみるとなんとも言えない感触のゲームだった。DLC全部入りを200円で買ったものの、楽しく遊べそうに無い。


 

Portalの魅力と相違点

まずPortalを考えよう。主人公はテスターで、テストチャンバーを進み、時に他のテスターの痕跡を目の当たりにしながらゲームを進めていく。キューブは「テストだから」という理由でそこにあり、テストだからこそ運んで台座に置くことも抵抗がなかった。運ぶこと自体が目的なのである。

クウォンタムコナンドラムは違う。主人公は子供で、博士が屋敷で大変な事になったので助けに行くと言う話だ。それなのに屋敷中には”まるでテストチャンバーのような構成”の部屋がいくつもあり。”まるでテストチャンバーかのようなスイッチ”が用意されているのである。飲み込めない。しかもキューブ呼び出しスイッチと違い、屋敷のロボットが吐き出すのは四角い金庫だ。何故なんで金庫ばかり吐き出すんだ。ゲーム的に四角い方が便利とかPortalでもそうだったからという理由しか見いだせない。

Portalはなんだかんだ言いながら、そこまで人を殺さなかった。ビームだって触れ続けたら死ぬぐらいで、落下してもブーツがあって大丈夫だった。それと、不審な汁の中に入ると死ぬぐらいか。

クウォンタムコナンドラムは違う。屋敷の中には真っ赤な殺人ビームが飛び交っており。触れただけで死ぬ。しかもビームは動く。死の不安におびえるアクションパズルになっている。「ここは通れませんよ」程度の意味合いでは無いのだ。

Portalでは「自分が加速する」ということ自体も大きな要素であった。空間と空間を繋ぎ、物を運び、加速する。

だがクウォンタムコナンドラムは違う。それどころか「次元を切り替えてもお前だけは遅くも、重くも、軽くも、速くもならない」という事に自らしてしまった。これのせいで「結局やることは物運び」というありきたりなパズルになった。

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白、青、橙のジェルやリフトを使えるようにしたPortal2という偉大な続編の後に、やることが「何故か四角い物を運びます」「モードを切り替えてガラスが割れます」じゃあサッパリ華が無いってもんだ。文字通り「吹っ飛ぶ」ほど面白いゲームの後に、のそのそと物を運んで足場作りなんだもの。足場作って出来損ないのアスレチックなんだもの。そんなのあんまり面白くないってメトロイドプライムで十年前に解ってたことじゃないか。

足場を作って非力なキャラを誘導するゲームが好きな人向けの、絵作りはリッチだがまるでスマートフォン向けのゲームかのようななんともしっくりこないゲームだった。