ドラゴンクエスト モンスターパレードがまさかのPC向けタワーディフェンスなんだってばよ!

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ドラゴンクエスト モンスターパレード | SQUARE ENIX
http://www.dqmp.jp/

DMMの登録した後はYahoo!に登録かよ!みたいな話かも知れないが、まあ聞いて欲しい。今日正式サービスが始まったドラゴンクエスト モンスターパレードは基本無料でアレよ。タワーディフェンスなのよ。ドラクエで。

このご時世に。

2013年に。

PC向けののタワーディフェンスの金かかった新作が。

スクエニから。

それでまあ、何をどうするゲームなのか観ていこうか。

※以後、ドラゴンクエスト モンスターパレードを「モンパレ」と略称する。


ドラクエどすこいタワーディフェンス

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画面左の馬が防衛対象。真ん中のももんじゃ、笑い袋、スライム2匹が自軍。右からやってきたスライムAとスライムBが敵だ。モンスターは植物vs腐乱死体のように直前に配置するのではなく、戦闘前にパーティを編成して置く必要がある。

そして面白いのがここからだ。

従来のタワーディフェンスゲームはユニットを置いたらその後は見守るしか出来なかった。むしろ「どう出撃させるか」「どう配置してどう強化するか」が問題だった。プレイヤーが介在しても、オークMust死ね!のように、1つのコマとしてアクションするほかなかった。

だがモンパレでは……

 

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笑い袋が後ろにいてうまく殴れないので

 

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つまんで前線投入だ!戦え!笑い袋!

 

といった感じで、モンスターの戦いを見守るだけでなく陣形を変えてみたり、攻撃を受けたモンスターを下げて「やくそう」をあげたりと旧作のオート戦闘まんまの対戦が楽しめる。敵モンスターはじわじわとこちらの馬車に近づいてくるのだが、味方のモンスターが殴ると結構な勢いで後ろに下がるので「止められない敵相手に戦力の逐次投入を行う」というタワーディフェンスに有りがちな戦闘にはならない。

……今のところは、だが。

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もちろん!「さくせん」もあるぞ!

効果音も音楽もいちいちドラクエだしもうこれドラクエですわ。なんつーかもうドラクエですわ。この一言で通じてくれ。ド ラ ク エ で す わ 。頑張れ僕のスラりん

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オート戦闘、さくせんとくれば残るは「どうぐ」なわけで、それもばっちり搭載。アイテム使用時はタワーディフェンスにも関わらずポーズがかかるので安心して良い。モンスター1人1人に薬草をあげてもいいし、まんたんコマンドで全員にあげても良い。

 

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1ステージで3回ほど戦闘したらそこでクリアだ。


今のところはカネの匂いをココにしか感じない

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さて、外部の話に移ろう。「どうせスタミナなんだからスタミナ回復でカネを取ろうとするのだろう!パズドラ以後に良心的になったからといってダマされないぞ!」という人もいるかもしれないので、まず結論から言う。

回復アイテム販売が、無い。
モンパレにスタミナ回復商売など、無い

このスタミナ、何をどう戦っても1ステージに入るたびに1ポイントだけ消費する。画面だと13ポイント中、3ポイント消費した。つまり3戦したということだ。これの回復手段など無く、朝6時のリセットを待つことになる。

そして遊んでみると分かるのだが、このゲーム戦闘が結構長い。本物のタワーディフェンスの1ステージクリア相当の時間がかかる。なので13ポイントあったら、13ステージクリア相当の時間がかかる。ぶっちゃけ1時間とか2時間張り付いてようやく消化しきれる量だ。

つまり「スタミナ制」にも関わらず「スタミナを使い切るだけでも一苦労」なぐらい天井が高いのがモンパレと言える。LP溢れは損!という風潮に対抗し、LPを使いきってみろ!というのがモンパレというわけだ。艦これは「溢れないよ!」だけども、モンパレは「使いきってみろ!」である。

まあ、ちょっと疲れを感じるまで貼りつけるんだしいいんじゃないでしょうか。ちなみに無いって言うだけ言いましたが、「にんじん」というスタミナ回復アイテムがあることはある。ログインボーナスでもらえるやつだ。いやー、にんじん使い切るとかへとへとになるんじゃないかなあ。

 

さて、それではどこでカネを払わせようとしているかというと……

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ステージ終了後の「叩きのめしたモンスターが潤んだ瞳でこちらを見つめてくる……」という、ドラクエ恒例の勧誘イベント。ここで消費アイテムが必要になる。

右上を観て欲しい。47.7%とある。このまま誘っても、ももんじゃは来てくれないかも知れないのだ。なので……

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肉をあげてスカウト率を上昇させ、確実にモンスターをもらおう!というやつだ。

この肉は今のところ、そう、今のところはログインボーナスでのみ得られる。モンスターの数が出れば出るほど欲しくなり、肉が足りなくなることだろう。というわけでモンパレは肉の販売のみが有料であり、課金要素である。

これも「ブースト」と言えばブーストなのだろう。肉は合成してより高位の肉にすることが出来るし、ログインボーナスで溜まる。毎度毎度勧誘するのではなく、一日一匹とか一週間に一匹とか、そんな感じで遊ぶゲーム……に違いない。初日なので断言は避ける。

尚、その肉の価格だが

やせいのにく 10コイン=100円
ほねつきにく 20コイン=200円
しもふりにく 40コイン=400円
やせいのにく10個 95コイン=950円

といったところで、唯でさえ運のからむ勧誘にさらに確実性を高めるだけのアイテムにしては少々割高に思える。ちなみにこのにくはアイテム合成による便利な消費アイテム(要するにバイキルトって奴だ)を作るのにも使う。

ログインボーナスでやせいのにくは一週間に10個もらえるし、モンスターだって来る(例えばスライムナイトのようなカッコイイモンスターだって来る)ので、1000円払って一週間分のブーストを行うもんだと思っていいだろう。多分。

肉は勧誘に失敗しても「ふくびき券」に変わるので、あんまり悲しみは無さそう。福引には消費アイテムやらなんやら並んでいるが、「ふくびき=ガチャだ!!」と声高に叫べる要素は無い。貰えるの悉く消費アイテムだし、モンスターだって名前もう決まっちゃってるし。ね。


楽園パレードへようこそ

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タワーディフェンスなのに待ち受けるわけじゃなく、自分たちがもりもり進んでいく。大きなモンスターを並べてもよし、スライムをいっぱい並べてもよし。その光景を「パレード」に例えたセンスには完敗だ。のしのしぺちぺち元気に歩いて戦う其の姿にはある種の感動すら覚える。がんばれスラりん!

モンスターにはコストが設けられているので、どういう編成で行くかもキャラバンマスターの腕のみせどころである。レベルを上げて、モンスターを合成してとくぎを引き継いで、自分のキャラバンをどんどん強くしていこう。

 

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遊んでみた人ならわかると思うが、モンパレは全体の雰囲気が非常に丁寧にドラクエとして作りこまれており、ストーリーもポンと世界に投げ出されてほれ集めろほれ戦えではなく、一人のキャラバンマスターとして少女を守り城へ赴くところから始まる。村のお使いをクリアしては便利なアイテムをゲットし、ダンジョンに潜るのも良く出来ている。ブラウザゲームである前に、まずこれは「ドラクエ」だ。

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その拘りを強く感じたのが、この中断システムである。

モンパレはブラウザーゲームであり、逐一通信してオートセーブしているのだからこんなもの必要ない。これは儀式でしか無い。終わりたければブラウザを閉じてしまえばいいのだ。

だけどもこれは、ドラクエ。だから、ぼうけんを終えるときには……

 

 

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この画面になってから、だ。

 

 

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おっさん勇者もゆとり勇者も、冒険に出ちゃえばいいじゃない。無料だし。