テープやMDにダビングしてきた人らが今更不正コピーをどうのこうの言えんのかなみたいな事を

 ラジオ番組を録音した音楽聞く事と、【高音質】とファイル名に付いているようなmp3を聞くのって何が違うのか。僕には実はあんまり良くわかっていない。いや、厳密に言えば放送するにあたって使用料が支払われていたり、そうやって上の方ではお金が動いてるだろ何言ってんだってのはわかるけれど。それ無料で落とし込んで手元に置いてるわけじゃないですか。それを大事にコレクションしてるのも私的利用の複製(著作権法30条)なわけで、別にコピーを手にするのって21世紀になってから過激になったわけじゃないと思うんですよね。

 第一、「テープの爪を折る」って事は何かをダビングして皆さん増やしてきたわけじゃないですか。レンタルビデオ店のレジの横にちょっと前はVHSのテープがあり、今はDVD-RやBD-RとSDカードがあるわけで。そうやってしてきた人たちに、今更「最近の若者は不正コピーで!!!」みたいな事を声高に叫ばれても、「ええ…?」って顔になりますよね。なりますなります。

 コレクションで買うわけでもなく、子供に与える一時の暇潰しが安価で済むならそれ以上の事はないわけで、それは「アンパンマン」と手書きのラベルの貼られたビデオテープなり、本物のカセットと違い子供が出先で失くしてくるわけでもないマジコンなりだったわけじゃないですか。正規品であれ不正規品であれ、それを買い与えたのって「安く済む」って持ってきた親でしょ。違うの?みたいなモヤモヤを抱えています。アレだね。親って案外子供のオモチャに関してドライと言うか微塵も興味ないね。そんな事わかりたくなかったわ。大人に成りたくねえ。なってしまった。

 というわけで「今更大ごとみたく話してるけど、雑誌まで買ってラジオ録音してテープダビングして回してた人らに言われてもなあ」みたいなモヤモヤがクリスマス連勤を終えても残っていたので書いた次第でした。世の中って世知辛い。のじゃー。

 

 

 

生録・エアチェック音づくりこれでOK!! (1978年) (ハウブックス)

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