スターウォーズ ジェダイ:フォールン・オーダーと言う名の令和元年に放たれし最新のニンテンドー64ゲーを君は遊んだか

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さて2019年もあとひと月だ。

お前は今年も沢山のゲームを遊んだだろう。

だがお前が1本、見逃している超大作がある。

 

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 あのタイタンフォールを生み出したリスポーンが送る超ド級スターウォーズアクションゲーム、『スターウォーズ ジェダイ:フォールンオーダー』(以下フォールンオーダー)だ。これがどんなゲームかお前が知らないなら、いますぐこのムービーを観ろ。

 


Star Wars Jedi: Fallen Order – Launch Trailer


『STAR WARS ジェダイ:フォールン・オーダー™』 “カルの使命”トレーラー

www.ea.com

  スターウォーズのこまかいことはWikipediaにナード達が死ぬほど書いているし、公式ウェッブサイトには映画からの流れ含めてひじょうに詳細に書かれているのでこのブログでは紹介をしない。

 じゃあ何をするゲームか。

 今見てもらったトレーラーが全てだ。

 そしてまだ『フォールンオーダー』を遊んでいないお前に一つ幸せなネタバレだ。これらのトレーラーは何一つ嘘をついていない。つまりこのトレーラーで面白そうと感じた部分は全てあそべる。

 

 

 

お前はジェダイだがジェダイではない。 

  ゲームの中でお前は最初からジェダイだ。ライトセーバーを振るい、ストームトルーパーを跳ね返し突き進む。

 だが…

  だが、勝てない。ジェダイとして戦い始めて間もないお前には激闘に見えるだろう。しかし歴戦のジェダイならこれが一方的な戦いだと分かるはずだ。

 お前は負ける。だがその瞬間に見知らぬ一隻の船が現れ、共に脱出することとなる。

 そこから始まるのは銀河を股にかけた大冒険だ。しかもただの大冒険ではない。

 

 ニンテンドー64めいた大冒険である。

  どういう事かは動画を見れば一発だ。一発で分からなかったお前の為に説明すると、箱庭ゲームがこの20年頑張ってきた「ものすごいそれっぽい建物や基地を探索する」ではない。遠回りするための回り道があり、ただただ上に行くためだけにエレベーターがあり、潜るためだけに池があり、アスレチックの為だけに壁やロープがある。お前の道を塞ぐためだけにギミックがそんざいする。ステージの為にステージがある。お前が走って、飛んで、探して、戦うためだけにステージがある。

 ハイラルのゆうしゃですら「これは古代の凄いロボだから中がすごいぞ」だとかしていたのに、全くそんなことは気にしていない。キャピタルウェイストランドやコモンウェルスがどうだとかこのゲームには関係ない。なぜならスターウォーズは「遠い昔、遥か彼方の銀河系」の物語だからだ。2019年にこんな事を大真面目にやってゆるされるのはスターウォーズぐらいだ。

 ここはアメリカでも無く、タムリエルでもない。ハイラルでもない。そしてお前はアサシンのいちぞくでもない。帝国に追われメキシコの荒野を駆け抜ける一人のマリアッチだ。

 赤い帽子を被ったヒゲの事を思い出せ。チョウゾ族のパワードスーツを身につけた賞金稼ぎの事を思い出せ。「明らかに登れそうな壁」「どう見ても引き寄せたら渡れる橋」「ジャンプ力があと一歩届かない崖」「押したら開きそうなひび割れたドア」、その全てがお前を待っている。だからお前は、一旦それらを見送って戦え

 

お前はジェダイになるんだ

 ジェダイの戦いはどうだった?思い出せ。相手の攻撃を弾いていたな。受けたとしても掠めていた。相手の攻撃を受けても気にせず進むのはミディ・クロリアンがどうのこうのでなくガンマ線を浴びて緑色になったり俳優が変わったりメガネをかけたりするスーパーヒーローの方だ。まあ今となってはどちらもシンデレラ城のお仲間だがな。 

  だからフォールンオーダーの戦闘はこうなった。敵から3発喰らえば死ぬ。容赦なく死ぬ。その代わりお前はジェダイだから、相手の攻撃を見切ることが出来る。弾け。弾け。弾け。相手の隙を誘え。その隙を見逃すな。

 

  お前はジェダイだ。だからライトセーバーが使える。そしてフォースと共にある。敵の攻撃を見切れ。ブラスターを弾き返せ。フォース・プッシュでバズーカ砲を押し返せ。

 もっとわかりやすい言葉にしよう。

  ジェダイ狩りの夜がはじまる。

 フォールンオーダーはそういうゲームだ。
 「fallen order skill tree」の画像検索結果  敵を倒して獲得した経験値で、お前はより深くフォースとの絆を深める。肉体的に強くなるのではない。より良く”フォースを使う”事ができる。フォース・プッシュで多くの敵を吹き飛ばし、自らの身体を加速させることで相手との距離を詰め、ライトセーバーを投げて広範囲を薙ぐ事ができるようになる。

 いきなり強くなることは出来ない。惨めに何度も死ぬだろう。
だが、ルークだってヨーダの元で修行し、そして戦いの中で強くなっていった。戦いを通じ、自らと向き合え。出来る、出来ないではない。やるのだ。

 最初はタトゥイーンで隠遁生活を送っていたオビ=ワンのような戦い方になるだろう。やがて空中都市でダース・ベイダーに対峙したルークのような戦い方を、そしてあの日のクワイ=ガンやアナキンのような戦い方をお前は身につけていく。

 

 

 オーダー66が発令されマスターを殺されたパダワン、カルがジェダイ・オーダーを再建し帝国を打倒する為の戦いの中で「ジェダイ」になって行くストーリーと、お前がゲームと対峙し己の弱さや甘さに打ち勝ち穏やかな心で冷静に「ジェダイ」になっていくバトルが次第に繋がっていく。

 全ては繋がっている。物体同士だけでなく、お前とゲームの間にもフォースはある。

 

 

  ところで、「スターウォーズ」としての繋がりだけでなく「ゲーム」の繋がりも見て欲しい。おそらく日本のフォールンオーダー関係で最も盛り上がったであろツイッターアーの動画だ。

 

 あろうことか、ゴエモンインパクトである。AT-ATでゴエモンインパクトをしながら、ローグ・ワンにも出てきたソウゲレラの手助けをしつつ、ウーキーの故郷のキャッシークで無双する。そんな事を大真面目にフォールンオーダーはやらせてくるのだ。

 

  冷静に考えろ。フォールンオーダーを作ったリスポーンが作ったゲームは何だった?そう、タイタンフォールだ。タイタンフォールを作ったチームのスターウォーズゲームって事は、チョウ・ユンファが主演で監督がジョン・ウーの映画や、ダニー・トレホアントニオ・バンデラスが出てくるロバート・ロドリゲスの映画ぐらいのしんようがある。

 

 だが、これは映画ではない。ゲームだ。

 だから、お前はジェダイなる

 例えばIMAXが「映画を見るのか、それともその一部となるのか」などと言っているが、このゲームはその比ではない。「遊ぶ映画」なんて褒め言葉も以ての外だ。お前は物語と戦いの中で、ジェダイになる。フォールンオーダーはそういう作品だ。

 

 

 

 確かに言いたいことが出てくるのも分かる。トゥームレイダーが始まったとか、メトロイドが始まったとか、アサシンクリードだったとか、デッドスペースやらされるとか、言いたいことがあるのも分かる。ギョロ目のおばさんが怖いとかもわかる。美人な本屋の姉ちゃんは出てこない。

 

 

 

 だが、それらを言って尚、圧倒的に「スターウォーズ」だ。このゲームをプレイしている時間すべてが「スターウォーズ」だ。そしてそのゲームの中で、お前は「ジェダイ」になる。

 

 

 物語の終盤、カルは暗黒面の誘惑に負けそうになりライトセーバーを壊してしまう。そこでカルは貴重なカイバークリスタルのある惑星イラムで新たなライトセーバー作りを行うことになる。

 今は亡きマスターのライトセーバー

 暗黒面を恐れ、フォースとの絆を断ったとあるジェダイライトセーバー

 そしてカルを映像記録の形で導き続けたジェダイ・マスターのライトセーバー

 この3つを組み合わせてライトセーバーを「作成」する。ここが非常に素晴らしい。ただの見た目をカスタマイズするだけのシステムが、ここに来てストーリーとつながる。ライトセーバーの色を選ぶ瞬間すら誇らしい。青、水色、緑、紫…その色のライトセーバーに関わる記憶すら鮮やかに蘇るだろう。ライトセーバーの外装も、今までの旅で入手してきたものから選ぶことになる。故に、「お前」と「カル」はこの時まさに「自分のライトセーバーを作成」したのだ。

 加えて、このライトセーバーの能力は「二刀流」。今こそお前はバンデラスになる時が来た。思い出せ。フォールンオーダーのキャッチを。

 

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 Become a jedi。即ち、バンデラスになれ。もはやパダワンだったお前はいない。そこに居るのは、銀河を駆けるバンデラスだ。しかも二刀流を持ってして行うのは「回転斬り」、ハイラルスターウォーズとメキシコとミヤモトマサシが渾然一体となりお前は取り敢えず動くものを切りたくなるだろう。だが暗黒面に落ちてはいけない。落ちてはいけないので試し切り用に死ぬほどストームトルーパーが出てくる。猛吹雪も嘘のように晴れAT-STが襲いかかってくる。しかしお前に敵うものはもはや居ない。

 

 そしてお前は最後に帝国の要塞へ忍び込み、悲しき運命の果てに尋問官となった女との戦いを繰り広げる。今までにジェダイとして培ってきた技術と知恵のすべてを使い、お前はその女を打ち負かすことだろう。

 

 その女は「仇を取って!」と叫び、背後から近づいてきたシスの暗黒卿に無惨にも殺される。さあ、ラストバトルだとライトセーバーを手に取り…

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 ここで、操作キャラであり主人公である「カル」とプレイヤーである「お前」は分離する。「カル」には何者かが分からなくとも、「お前」は奴が何者かを知っている。

 

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 切りかかる事すら許されない。フォースで引き寄せられ、そのまま身動きが取れない。しかし、ここまでの事を考えて見れば理屈は分かる。ジェダイとして戦う中で有利に事を運んだのはフォースによる「弾き飛ばし」「引き寄せ」で、それは相手の行動を中断させるものだった。ならば相応のフォースの使い手ならば、同じことが出来る。

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…視界の端に「照準」の文字が映る。システムが何かが出来ると知らせている。そうだ、そうやってプレイヤーはカルと一緒に戦ってきた。 

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 「青く光るオブジェクトはフォースで干渉できる」、それはこのゲームのルールだ。相手がフォースで引き寄せたなら、こちらもフォースで引き寄せて何とか出来るはずだ。そうやって窮地を切り抜けてきたんだから。

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 だが、それすらも奴は上回る。

 

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 スターウォーズに於いて「ドア」や「隔壁」はある種、場面転換の象徴のようなものですら在った。だが、奴はその隔壁すら閉めさせない。この戦いを終わらせなどしない。

 

 突然だが、フォールンオーダーの記事はここまでだ。動画やスクリーンショット、そして文章でジェダイに「なった」ような気持ちになられても、あまり良くない。だから、この戦いも、結末も、自らの目で見届けて欲しい。

 『スターウォーズ ジェダイ:フォールンオーダー』は、

 そういうゲームだ。あまりにも楽しい20時間の旅を、本当にありがとう。

 

Star Wars ジェダイ:フォールン・オーダー - PS4

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www.origin.com

 

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