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HALO4シングルプレイヤー感想(ネタバレなし)

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HALO4を初見レジェンドでクリアした。マルチプレイヤーばかりやっていて危うくキャンペーンの存在を忘れそうだったが、CoDのように投げ出す事も無く進められた。CEAという習作もあってか、ナンバリングタイトルとして遜色のない出来ではあった。

あなたがまだHALO4のシングルプレイヤーを遊んでいないのであれば、これだけは守って欲しい。まずはアドバンスで遊ぶこと。レジェンドは「キャンペーンに慣れた人が腕試しするための難易度」であって、「腕前に自信がある人はこれをやってみよう」という難易度ではなかったのだ。

突然の死と乗り物で固められた難易度調整

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HALOシリーズで「即死」と言えばランチャーとグレネード、それにソードやハンマーのような近接武器を持ったエリートとブルートの接近を許した事による撲殺である。これに加えてスナイパーによる狙撃といった所だ。無理に前に出て集中砲火を受けない限り、死ぬ理由は上記の物に限られる。

さて、今回のレジェンド難易度。一言で言うと「初見殺し」による難易度調整となっている。ロッドガン持ちのグラントにアクティブカモフラージュのソード持ちエリートは言うに及ばず、むやみやたらに命中精度の高いスナイパージャッカルもいる。だが配置が問題だ。

通路奥から迫るソードエリートや、豆粒のような大きさのスナイパージャッカルの狙撃による即死が多すぎる。「飛んできた方向から位置を割り出す」のではない。「一度殺されて、どこから撃たれたのかを覚える」という動作が必要になる。チェックポイントの間隔も割と長めなので、進んでは死に、進んでは死にを繰り返すことになる。

乗り物を乗った敵の殺傷能力も問題だ。ゴーストやバンシーは遠距離から容赦なく攻撃を叩きこんでくる。問題はそれへの対抗手段が余りに少ないという事だ。ゴーストはプラズマガンで足止めしたところで奪うまでに集中砲火を受けることになるし、バンシーは言わずもがなだ。ロケットランチャーやスパルタンレーザーが用意してあるならまだしも、そんなことはないのでその乗り物を避け乍ら進むことになる。

今までのシリーズの作りが「敵を全滅させては先に進む」だったのが、「スイッチを押して走って逃げる」になったという事ではあるのだが、それにしたってバンシーのランチャーは余りにもエグい。レイスだってそうだ。Coopなら奪う余裕もあろうが、ソロプレイだと時間をかけて、少しずつ進めることになる。……即死しては何分も前に戻されながら、だ。

敵の群れから逃げてワープポータルに飛び込む所ではプロメシアンクローラー殺しきろうにも弾薬が足らない。機会を見計らってポータルへ走っても「ワープエフェクト中に撃たれて死ぬ」のでなかなか進めない。難しいを通り越して一種理不尽さすら感じるデザインだったの最大の難所だった。

プロメシアンナイトの憂鬱

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今回の強敵であるプロメシアンナイト。頭は強固なシールドで守られているし、沢山のクローラーに加えウォッチャーまで召喚する。モーションだっていちいち格好いい。しかし、こいつの相手は面倒な上に、致命的に面白くないのである。

プロメシアンナイトが持っている武器に、ボルトガンがある。これをチャージショットで撃ち込まれるとチーフは即死する。しかもこのボルトガン、ほぼノーモーションで歩きながら撃ってくるので最初は何が起きたかすら判別がつかないだろう。同じようにスキャッターライフル持ちもいるし、近距離での即死攻撃に事欠かない。近づいて殺さなきゃいけないのに、近づいた時点で一瞬にして塵にされるのだ。

そしてこのプロメシアンはシールドを剥ぐと瞬間移動してこちらにブレードを叩きつけてくる。またこのブレードも強力で、少々シールドが欠けていたら即死してしまう。回転切りモーションは格好いいのだが、それを楽しんでいる余裕などない。折角クローラーを片付け最後のナイトを相手にしていてもこいつに叩き切られたらまたやり直しだ。

極め付けに、「ナイトの群れ」が出てきた場合高確率でバイナリーライフルとイニシレートキャノン持ちのプロメシアンナイトが出てくる。どちらも即死武器だ。他のナイトとの戦闘中にも容赦なく撃ってくるのでこいつらを倒すには骨が折れる。即死武器持ちに回転切り、固いうえにウォッチャーの支援でシールドを張るわ復活するわのやりたい放題。その相手をするために使えるのはライトライフルとボルトガンのみ…なんて場面も少なくない。

プラズマガンでバリアを剥がしてヘッドショット、の流れを生み出すプラズマガンが大抵の場合プロメシアンナイトを相手にする時には入手できない。プロメシアンナイトの相手はプロメシアン武器でやらなくてはならない。決して、気持ちよくは戦えない相手だ。

消えていくアイテム達

INFINITYスレイヤー前提のアイテムの消失速度がシングルプレイヤーにも適用されており、ありとあらゆるアイテムは短時間で消失する。その上、持てる弾薬数も少なく、意図的に弾切れが起きるように設計されている。敵を殺した先から銃が消えるのもしょっちゅうだ。

これだけならいいのだが、ヘッドショットが重要なゲームなのにヘッドショット判定武器の入手機会も少ない。以前ならコヴナントカービン、ハンドガン、DMRにニードルライフルと使い勝手のいい武器が入手出来たのだが、人間サイドの武器はほとんど使えないし、コブナント武器もニードルライフルの削除によりコヴナントカービンしか頼れるものがない。人間の武器もコヴナント武器も使えないステージでプロメシアン相手となると使い勝手の悪いライトライフルやボルトガンを使わざるを得ない。

弾切れが起きるたびに、設置された銃置場に引き返すことになる。それも一度や二度ではない。ヘッドショット判定武器の有無はゲーム進行を左右する。特に大量に現れるクローラーの相手にはヘッドショット武器が必須だ。サプレッサー等のフルオートライフルでは相手など出来ない。

乗り物、即死攻撃、そして入手武器の制限。今回のHALOは、理不尽スレスレの意地悪で作られているように思えた。

YOU ARE (NOT) ALONE

久々のHALOで思ったのは、「大軍をやっつけてやるぞ」という熱意でなく「こんなに敵がいるのに一人なのかよ」という絶望感だった。Reachは複数人で進むチーム物で、完全に一人になったのは終盤になってからだったのだ。常にReachでは複数人で進んだし、一人になったとしてもそこにはスナイパーは居なかった。

HALO自体はHLやシリアスサム同様、「一人でパズルを解いていくゲーム」である。それらと比べると、今のゲームは「軍団vs軍団の一員として戦うゲーム」が多い。これは雰囲気もさることながら、「自分以外に撃たれてくれる対象がいる」事を意味する。

ナイフを持ったロシア兵に襲われるのも、スナイパーライフル撃たれるのも一番最初はプレイヤーでなく一般兵である。この文脈でHALOを作ったところ、まずは撃ち殺されるチーフを眺めてからその後を考えるゲームになってしまった。

それが悪いと言うわけではない。遊ぶ感覚はいつものHALOだ。ODSTのようにゴミ収集車を守るミッションも無いし、3のように陰鬱なフラッドステージもない。様々なギミックてんこ盛りのHALOだ。それでも、少し作りが粗いように思ったというのは否定できない。

ストーリーに勢いがあるのにレジェンドで死にゲーしていては勿体ない。大人しくアドバンスで一周し流れを掴んだ後、レジェンドをやった方がいいだろう。しんどくはあるが、それでもいつものHALOなりの満足感を提供してくれるはずだ。

また、Coopでやるとリスポーンも可能なので難易度が飛躍的に下がる。怖いもの見たさのレジェンドならCoopをやるのも良いと思う。だがその際、スパルタンオプスのようにごり押しになるのは仕方ないし、それは製作者の意図したところではないだろうからご注意いただきたい。

長々と書いたが、いつも通りの鬼畜レジェンドだ。私の様なヌルゲーマーでも時に顔を覆いながら、時に顔を顰めながらクリア出来るような作りではある。悪くはない。悪くはないのだが、どうしても手放しでは褒められないシングルプレイヤーであった。

343の贈るHALOもCEAを含めるとこれが二作目。次回作のキャンペーンでは意地悪だけでなく、殺し合っていて楽しい敵の出現を期待したい。