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docomoユーザがFOMAカードをXperiaに入れて使いたかった。[iPhone3GS使いがXperia X10を使ってみた その5]

android iPhone Smartphone

ガチガチにSIMロックをかけているキャリアが居れば、SIMロックの緩いキャリアもある。docomoは比較的緩いキャリアで、FOMAカード(SIM)を入れ替えればユーザーがどんどんと端末を交換することが出来るようになっている。

特定のキャリアは自前で用意した機種を使うためにはキャリアのショップに乗り込み手数料を払わなければならないのだから、その点ではdocomoは太っ腹だろう。
さて、今回は私の友人がXperia X10を一週間だけ貸して欲しいと言ってきたので、その顛末をお話しようと思う。

文中に出てくる「ガラケー」は「ガラパゴス携帯」の略語で、
日本の従来の携帯電話メーカーが「フィーチャーフォン」と呼ぶそれの事である。

私の友人、仮に彼を「赤シャツ」と呼ぼう。赤シャツは根っからの携帯電話ユーザーだ。PCなど他人の家と学生時代の授業で触っただけ、自分の家になんてないしほしいとも思わない。そういうタイプの人間だ。そんな彼が、スマートフォンを欲しいと言い出した。
理由は単純だ。私がiPhone3GSiPadを手に入れ、それでyoutubeを見ていたのが羨ましかったのだと言う。赤シャツの職場の先輩達がXperia arcに機種変更したのもそれを後押ししたのだろう。

docomoユーザの赤シャツは、acroに機種変更するつもりなので旧機種であるX10で慣れたかったらしい。ちょうどandroid記事を書く上で「他人の反応」というのが見たかった私は一週間のレンタルを申し出、移行ついでにいろいろ教えようとなった訳だ。

ガラケーからの連絡帳移行

さっそく私のXperia X10に赤シャツの携帯電話のFOMAカードを差し込んで起動してみた。3G通信は問題ないらしい。早速赤シャツはメールしてみようとして…

「おい、docomoのメールってどうすんの?っていうかアド帳は?」

ガラケーからXperia X10を移すのにいろいろ考えたが、今回はBluetoothでの通信を試みた。

Xperia」の“ここ”が知りたい:
第4回 アドレス帳はどうやって移行する?――「Xperia」 - ITmedia +D モバイル
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/1003/12/news082.html

こちらの記事が詳しい。要はガラケー側でアドレス帳を開き、「Bluetoothで全件送信」という手続きを踏めばOKというわけだ。vCard形式でまとめて転送ができる。恐らく、Bluetooth対応の携帯電話なら大抵はこの方法が使えるだろう。

これに赤シャツは驚いていた。「赤外線無くても一瞬で送信できるじゃねえか!」その通りである。赤シャツのようなPCとは無縁の人間には、赤外線でプロフィール送信が当たり前。別に赤外線にデメリットがあるわけでもないので赤外線でデータを送信してきたのだ。

さてアドレス帳を送信して安心したのもつかの間、赤シャツは眉を顰めてこう言った。
「おい、グループ分けが全部グチャグチャになってるじゃねえか!」

実はandroid、電話アプリや連絡帳アプリというのは端末メーカー側で用意するものであり機能も様々。つまり「グループ分け出来る機種」と「出来無い機種」というのが存在するわけだ。これはiPhoneも同じで、iPhoneの場合はこういうアプリを買う必要がある。

電話アプリ 大特集 【アンドロイダー】
http://androider.jp/page/2010/08/834/
androidの記事ならこちらを参照。

とにかく、インポート時点で連絡帳には100件以上の情報がバラバラになってしまった訳だ。コレには赤シャツもげんなり。「電話帳アプリ入れ替えってどういうことよ…」と困り顔。とりあえず次のプロセスに進む。

ガラケーユーザーにとってのキャリアメール

docomoのメールってどうやって受信するんだ?」

赤シャツの言っている「docomoのメール」とは、キャリア(この場合はdocomo)が用意してくれたメールアドレス(*******@docomo.ne.jp)のことだ。私も事前の知識しかなく、「SPモード」というのを利用すれば可能というのは知っていたのだが、それの利用法が良く分からない。ここで、ちょっとXperiaから離れて調べてみた。

spモード | サービス・機能 | NTTドコモ
http://www.nttdocomo.co.jp/service/provider/spmode/
楽しく便利なメールサービス
iモードのメールアドレス(@docomo.ne.jp)が使えるうえ、絵文字やデコメールRも楽しめるメールサービスです。さらにお申込み不要でWi-Fi利用時にspモードメールをご利用いただけます。
注意メールサービスのご利用には、spモードメールアプリのダウンロードが必要です。

只でさえ連絡帳周りでゲッソリの赤シャツはここでダウン直前まで追い込まれた。私は赤シャツに「機種変更した先輩に聞いてみるんだ。SPモード契約をしたのかどうか」と言うも、彼は虚ろな目で頷くだけである。

なおSPモードはi-mode契約さえしていれば無料で契約できるのでここでの3600円というのは見かけ上の話である。ここで手こずったのは、ユーザがFOMAカードを入れ替えて移行しようとしたら面倒くさかった、という話だ。

移行の話はこちらが詳しい。
NTT docomo/spモード/よくある質問/契約編 - Windows Phone
http://windows-keitai.com/?NTT%20docomo%2Fsp%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%89%2F%E3%82%88%E3%81%8F%E3%81%82%E3%82%8B%E8%B3%AA%E5%95%8F%2F%E5%A5%91%E7%B4%84%E7%B7%A8#w626d19a

Q.iモード契約している場合の spモードの契約方法は?
A.spモード契約時に、下記が選択できます。
iモード契約を残す
  • spモードを契約した時に新規アドレス (spモード@docomo.ne.jp) が払い出される。
  • iモードのアドレス (iモード@docomo.ne.jp) も残る。
  • iモード側の契約のアドレスと spモード側のアドレスを入れ替えることができる。
    ※ この場合、iモード契約に結びついている有料コンテンツ契約はそのまま保持されます。
iモード契約を spモードに移行する
  • iモードのアドレス (iモード@docomo.ne.jp) を spモード用メールアドレスとして利用する。
    ※ この場合、iモード契約に結びついている有料コンテンツ契約がなくなります

要はもう一個メールアドレスを貰うか、使い続けて今までの課金設定を無くすかという感じだ。今回は「借りるだけ」で「メールアドレスの一本化」をしようとしたのでここで引っかかったのである。

Gmailに変えればいいという問題ではない。携帯電話だけでwebの世界を泳いできた彼にとってキャリアメールというのはクレジットカードの番号と同じぐらい重要なのだ。mixiを始めとするSNSや通販サイトの登録も何もかもをそのキャリアメールでやってきたのだからたまったものではない。

Googleアカウント作成と挫折。

「と、とりあえず赤シャツよ。Googleは分かるか!?」
Google?ああ、あの検索する奴だろ?」
「そう、そのGoogleだ。そのGoogleは、アカウントを作るとタダでメールアドレスをだな」
「いや、別にメールアドレス要らねえよdocomoのあるし」

PCでインターネットをしていた世代にとってメールアドレスというのは多数所持する物であり、用途によって使い分けたりラベルを付けて転送したりするものな訳だ。 が、ガラケーユーザは違う。メールアドレスは電話番号と同じ。1つあれば十分な物なのだ。

多数所持する意味も理由も分からないものだ。とりあえず説得はしてアカウントの作成をすることになったが、ここでもう一つの壁があったことが発覚する。

「でさ、そのGoogleメール?ってガラケーで受信出来る?ずっと使うことになんだろ?」

ガラケーで、Gmailは受信できない。いや、この方法を使えば出来なくはないのだが、とても素人には設定できるものではない。

Gmailを使って普段使っているPCメール(POPメール)をパソコン、携帯電話で送受信する。 - 適当なくらいがちょうどいい。(株式会社エヌ&ケイ 浜田昭のブログ) http://blog.yorozuya.co.jp/?p=555

つまり携帯電話のみのユーザーにとっては、気分で行ったり来たりするであろうガラケースマートフォンで確実に利用できる保証のないGmailというのは、信頼するに値しない代物なのだ。

そしてandroidからのアカウント作成、これが非常に面倒くさい。
【ハウツー】AndroidスマートフォンのTips 第1回 Googleアカウントの登録 |
携帯 | マイコミジャーナル http://journal.mycom.co.jp/articles/2010/11/17/android_tips/index.html

自動登録防止のこの歪んだ文字列を読み取って入力する、と言う奴だ。 これは日本の携帯電話文化には、少なくとも私の知りうる限りでは存在していなかったと思われる「異物」である。これの読取と入力に苦しめられた。何度かの失敗を経て、ようやく登録し……ここである事に気付いたので私は一つの事実を伝えることにした。


「赤シャツ、一つ言わなければならないことがある」
「何だよ、これ以上面倒くさいことがあるのか……?」
「このGoogleメールだがな、メールアドレスは変えられん。」
「あーもースマートフォンって面倒くせええええええええ!」

斯くしてXperia X10は宙を舞い、FOMAカードを取り出され私の手元に戻った。 赤シャツはニコニコ笑顔で、私のiPhoneAngry Birds Rioを遊んでいる。 彼にandroidは早かった。というよりは、あまりに不親切すぎたのだ。色々と。

iPhoneの場合。

例えばソフトバンクiPhoneならどうなるかというと、キャリアメールは移行当日からMMS/SMSアプリで送受信することが出来る。

アップル - iPhone 4 - iPhoneでSMS/MMSメッセージを送信する。 http://www.apple.com/jp/iphone/features/messages.html

このアプリがまたとても使いやすいのだが、それは別の話にしよう。 所謂携帯向けキャリアメール以外にも、もう一つアドレスが貰える。

iPhone 4 / 3GS:Eメール(i) | ソフトバンクモバイル http://mb.softbank.jp/mb/iphone/service/mail/email_i.html

このメールアドレスはPCのメールアドレスとしても使えるので、iPhoneとPCで共有することが出来る。メールソフトで送信したメールを、iPhoneで見るという体験をソフトバンクは提供していたりする。「AppleiPhoneを売る」というのは、こういうことなのだ。

ただし、連絡帳の移行はショップに頼る必要がある。
iPhone 4 / 3GS:電話帳移行 | ソフトバンクモバイル http://mb.softbank.jp/mb/iphone/service/app/pdc/

ここがiPhoneの弱点だ。基本が「PCと共有」なので、ショップに頼らなくてはならない。

今後求められる対応。

auandroid携帯を発売しているわけだが、キャリアメールへの対応は完全というわけではない。

Android (TM) 搭載スマートフォンにおけるauサービスの標準搭載に向けた取り組みについて | 2011年 | KDDI株式会社 http://www.kddi.com/corporate/news_release/2011/0517b/index.html

例えばXperia acroを購入したガラケーユーザは、早くとも9月までは自分のメールアドレスが使えないと言う事になる。

SPモードに契約できるdocomoと違い、auの場合は地獄とも呼べるかもしれない。アップデートが来ない限り、自分のメールアドレスはずっと使えないのだ。これは十分に二の足を踏む要因となる。

連絡帳のグループ分けは、どうやら最新の機種だと対応しているらしい。 らしい、というのも私はその辺の事に疎く、またあまり調べようとしていないのだ。 標準でどの程度の対応なのかを今後調べてみようと思う。

という訳で二点。

  1. キャリアメールは移行した日から簡単に使えて当然にして欲しい。
  2. 連絡帳の移行の方法の周知徹底、及びグループ分け機能実装の徹底。

これが今のandroid携帯に求められる物だ。 他にもGoogleアカウントの話もあるが、これは契約時点でいくらショップで話してもしょうがないのではと思う所もあるので、私にも解決策が見当たらないのが現状だ。

というわけで、今回の記事は終了。 まだまだ続きます。