ゲーム音楽の「もと」を残す試み~OSTの無い世界で~
スーパーファミコンの音楽は、楽譜データをサウンドチップに渡すことにより再生される。なので、このサウンドチップの動作をエミュレーションし、再生に使用するメモリ上のデータを用意すれば、PC上でスーパーファミコンの音楽を再現することが出来る。
「こう鳴らしてください」というデータが手元にあれば、ジュークボックスよろしく音楽を組み立ててくれる。という認識でも良いかもしれない。内蔵音源とMIDIの関係に近いが、何やらスーパーファミコンは特殊なつくりらしい。詳細はググれ。
と言うわけで今や海外ではスーパーファミコンの「音楽再生用楽譜データ」が勢ぞろいであり、大手音楽リミックスサイトでも配布していたりする。録音したMP3でなく、「こう再生してください、そうすると原曲のように聞こえます」と渡すためのデータなのだから大丈夫!という理屈なのだろうか。なんにせよ、世界ではそうやって「MP3やWAVに頼らない音源の保存」という物が活発に行われている。
ちょっと検索すればメガドライブからプレイステーション2まで楽譜データとサウンドチップの働きを完全再現したエミュレータが見つかるのだから凄い時代だ。そして初めて知ったのだが、ブレイブフェンサー武蔵伝のオーケストラ風BGMはPSの内臓音源によるものだった。てっきりDTMで手間をかけて作られたものだと思っていたのだが、15年目の真実という奴である。Anubisやアーマードコアの音楽もそうらしいので、興味があったら調べてみてほしい。
Xbox360では音楽は基本的にwmaに毛の生えた形式でやりとりが行われているのだが、ほんの一世代前までソフトウェアMIDIにゲームは支えられていたのだなあと思いを馳せていたら5時。
(楽譜データおよび内蔵音源エミュレータについてはググろう。foobar2000が再生用フロントエンドとしてはオススメだ。)