レベル4モンスター2体でオーバーレイして蟹で殴る遊戯王ってカードゲーム最近やってんだけどめっちゃ面白いと思う。
知人のデッキ、というか膨大なカードライブラリからデッキを組ませて貰って遊ぶって事を始めて半年ほど経ちました。面白いっすよ遊戯王。中学生の頃に黒いポケステの付いてくるゲームとかゲームボーイのゲームとか遊んでましたし全く触れて来なかったわけではないんですが、ARC-V放映開始と同時に戻ってきた感じです。
「墓地を肥やす」とか「除外がプールの一種として機能している」とか「エクストラデッキなるものが出てきた」などなど、ゲームのギミックが盛りだくさんで覚えるのに一苦労しました。それを覚えるのに持って来いの入門デッキである「テラナイト」と「ブラックフェザー」を渡され、今では立派に「ネクロス」と「DD」に殺される日々です。トリシューラとテムジンいい加減にしろ馬鹿野郎。っていうか社長デッキ全然ペンデュラム要らねえじゃねえか。
「命中率」って何なんだろうなと思った。
まず何が面白いって、カードの効果は必ず発動するんです。擬似乱数生成器のはじき出した数字による不発が存在しない。この1年は編成によるルート固定(固定されるとは言ってない)だの装備を調えようがflagshipタ級のワンパンで戦艦が大破するゲームが人気ですが、それに精神を破壊された人とか遊戯王やったらいいんじゃないだろうか。凄いよこれ。場に出たらちゃんと発動するもん。
そしてカードの効果がどんどんコンボで繋がる。
- 「フォトン・スラッシャー」を特殊召喚。
- 「星因士 ウヌク」を通常召喚。
- 召喚に成功したので「ウヌク」の効果で墓地に「星因士 デネブ」を落とす。
- 手札から魔法カード「天架ける星因士」を発動。「ウヌク」をデッキに戻して「星因士 アルタイル」を特殊召喚。
- 特殊召喚に成功したので「アルタイル」の効果で先ほど墓地に落とした「デネブ」を特殊召喚。
- 特殊召喚に成功したので「デネブ」の効果発動。デッキから手札に「星因士 ベガ」を加える。
- 場に4体レベル4モンスターがいるので「No.86 H-C ロンゴミアント」をエクシーズ召喚。
とかやるのすげー楽しい。特に6あたりで相手が激流葬とか撃ってくると凄い楽しい。伏せておいた「神聖なる因子」でそれを防御して「星輝士 デルタテロス」とか出すともっと楽しい。何もかもが確実に発動するからこそ、いつ割り込むか、温存しておくか、等々が頭の中でグルグルして非常に楽しい。
思えばコマンド戦闘なり何なりで行動権を消費して攻撃してんのにそれが「ミス」で無駄にされるって何なんですかね。極論言ってしまえば相手からの攻撃が全て「ミス」に終わればそのゲームってダメージ1発も受けないわけじゃないですか。「こっちの攻撃がミス、相手の攻撃は成功。こっちのユニットは破壊されました」って、そんなもん中断セーブから読み出して終わりでしょ。
コンピューターゲームの多くは、何をするにしてもコイントスがつきまといます。僕は多分、それにちょっとだけ疲れたんでしょう。集中や必中が使えるなら僕は喜んで使います。能力追加+30%が使えるならエクスキューブを集めましょう。ですが電探だキラキラ付けだと明示されない確率に対しておまじないをし続ける日々は、もう僕には多分耐えられません。
「成否判定」が絡むからこそ必中のものが価値を持つゲームが有ります。「杖」や「巻物」は必中ですね。「ザオリク」は確実に蘇生ですね。「トラリーフ」は絶対逃げなきゃならないときに有効ですよね。「必中」や「閃き」に何度助けられたことか。コイントスを否定はしませんが、そうするならばコストを支払って更に「確実」にする物が欲しい。
というわけで遊戯王は「モンスター」も「罠」も「魔法」も、確実です。確実に発動するし、確実に妨害もされる。割る罠や捨てさせる手札は確かに確率かも知れませんが、それは選択した僕と相手の意思の支配下の出来事ですから、そこは受け入れましょう。「リビングデッドの呼び声」が割られないよう、相手のターンを祈りましょう。「サイクロン」で割るのが「奈落の落とし穴」であることを祈りましょう。
やりたい放題の環境だからこそ
「実現したい戦術」の為に待たされるゲームだらけです。銃のスコープが欲しければその武器で何百人撃ち殺せだとか、育て屋の前を往復して孵化させて厳選だとか、対戦が軸のゲームだというのにアバター以外のところで時間をかけさせる事が多すぎる。
で、この度遊戯王の熱心なプレイヤーと知り合って「こんなカードがある」「おう待ってろバインダーから出す」「こんなシナジーが強い」「おう待ってろこれスリーブに入れろ」「よし対戦するか」「うむ」「うむ」そういうことになった。という感じのハイスピードな環境で延々とデュエル出来るようになったので、ゲーム自体に没頭可能なのが非常に大きい。
ゲームのシステム自体は良いけど「収集要素」が嫌だなあと常常思っている私には非常にありがたい巡り合わせです。相手方もボコれる奴が増えて非常に嬉しそう。いつかテラナイトでセイクリッドボコボコにするからなこの野郎。
そもそもコンピュータゲーム版から入ったりしてるあたり、この手のゲームで遊ぶことは好きなんです。……プロモカードとか書籍付録カードとか言い出しさえしなければ。
なんか買っとけば遊べるらしい。
http://www.yugioh-card.com/japan/lineup/arc-v/sp_tribe_force/
とは言えそんなに「何万円もぶっ込まないと遊べないのか」という話でもないらしく、「シリーズ」と呼ばれる特定テーマのデッキは単一パックを2~3箱開けたり、カード屋に売られた物をシングルで押さえておけばまずは遊べるようだ。
現に11月12日現在の最新パックである「トライブ・フォース」はこれだけで「霊獣」「ネクロス」「妖仙獣」が組めるし、汎用の罠や魔法カードの再録もある。
またカード屋もモノを売り買いしやすくしており、大阪やらのカードショップにネットで発注すれば翌日には東京にメール便で届いた。TCG業界も便利になったもんだ。イエサブに行って漁らなくていいんだもんなあ。
そら大学に決闘者も出没しますわ。
全国の大学の休憩スペースに出没するカードゲーマー達が、あんなにハマっていた理由がようやく分かった。そりゃあ楽しいよこんな面白いゲーム。非公式なカードwikiが手放せないけど、特定テーマを改造し続けたり数ヶ月に一度のパックで既存テーマに強化が入るのはネットゲームを彷彿とさせて良い。アニメでジェムナイトのデッキ召喚が出てきた時なんか「これ貰えていいんですかー!?」と喜んだし。ああこれ完全に販促アニメの術中ですわ。
とまあそんな風に楽しんでるんだけど、これは僕がお金を出さないで純粋にゲームだけを楽しませて貰ってるからであって、実際買う側に回ったらどうなんだろうね。Vジャンプやムック3冊も買ってられないでしょ。買うの?買うのかー…すげえなー…。
今から権現坂のフルモンスターデッキ組むの楽しみです。