配信から一ヶ月が経ったスクールアイドルフェスティバルは輝いているか?
提灯記事と「新しい絵柄可愛えええええ」系のクソ記事ばかりが乱発され、結局スクフェスについてゲーム部分から切り込んだりゲームとしての魅力を語る記事というのはついにサービス開始から一ヶ月経っても出てくる事は無かった。
【お知らせ】大変お待たせしておりますAndroid版につきまして、一部機種でのリリースの目処が立ちました。6月中旬頃のリリースを予定しております。安定した動作が確認された機種から順次の配信となりますのでご了承ください。 #lovelive #スクフェス
? 【公式】ラブライブ!スクフェス事務局さん (@lovelive_SIF) 2013年5月20日
android版の配信決定と配信から一ヶ月、そしてSRカードをかけたキャライベントの第二段開催という区切りに、スクフェスが今どうなっているかを書こうと思う。
10曲からなかなかの増量を果たした楽曲とシステム周り
最初はWonderful Rushまでの10曲であったが、5月20日現在
- 僕らは今の中で(アニメOP)
- WILD STARS(僕らは今の中で カップリング曲)
この2曲が通常楽曲として遊べるようになっている。追加ランクは33と中々に遠いがまあいいだろう。
これに日替わりの特別楽曲として
- 告白日和、です!(ことぱなコンビCD表題曲)
- Soldier Game(まきえりうみトリオCD表題曲)
- 乙女式れんあい塾(にこのぞコンビCD表題曲)
- Mermaid festa Vol.2 -passionate-(ほのりんコンビCD表題曲)
と、コンビ・トリオ企画の表題曲が追加された。
この4曲はハードプレイにLPを25消費し、難易度も何違い。得られる経験値や絆ポイントが通常楽曲と比べてとても多いので、効率的に回すのであればこの曲をプレイする事になる。また、スコア・コンボ共にAランク、Sランクでラブカストーンが貰えるのでそう言う意味でもチャレンジしがいのある曲だ。
また、ロングノーツ(押しっぱなし)の多用による若干無理やりな感じもあるものの、「音ゲーなのに暇」という致命的な問題は半ば力技で解消されつつある。少なくともアップデートで追加された上記6曲はきちんと忙しい。こうなるとあまりにも酷過ぎる初期10曲を刷新してほしい所だが、KLabにその気力はないようだ。
イベント期間にしか出来ない特別楽曲は
- sweet & sweet holiday(SRことりイベント)
- 知らないLove*教えてLove(SR海未イベント)
この二曲である。
アップデートによりボタンのあたり判定が改善され、また画面に表示されるキャラカットインもオフできるようになった。不自然な動作メッセージのウェイト時間も省かれ中々の改善がされたと言っていいだろう。
さて、それではこの「イベント」とは何なのかの解説に入る。
愚者の祭典
「楽曲をプレイしてイベントポイントを溜めよう!」
と言ってもまあただ遊ばせてくれるわけではない。システムを説明する。
イベント期間は通常楽曲と日替わり楽曲どちらをプレイしても消費LP+1~2程度の「イベントアイテム」を入手する事が出来る。現在は「ウサギのワッペン」なので今の説明では「ワッペン」を使って説明しよう。
通常楽曲のハードなら16個のワッペン
日替わり楽曲ノハードなら27個のワッペンを入手できる。
これのワッペンを使う事でイベント楽曲を遊べる。イベント楽曲の難易度ハードで45ワッペンが消費される。+1~2の端数を無視すれば消費LP=入手ワッペンなので、ハード1回のプレイに45LP分の楽曲プレイが必要、というわけだ。
そしてその45ワッペンを消費し、イベント楽曲をクリアするとようやくイベントポイントが貰えるのである。
1プレイでスコアAランク、コンボSランクを獲得して得られたのが223イベントポイントだった。
言い換えてみれば、223イベントポイントの入手に通常楽曲45LP分+イベント楽曲1曲のプレイが必要ということになる。
このポイント、第2段である海未イベントだから223という数字が出ているが、第1弾のことりイベントの時はスコアがどう出ようが一律200ポイントであった。
で、このポイントを15000ポイント溜めれば晴れてSRカード入手になる。
勘のいい方は既にお気づきだろうが、200ポイントや223ポイントを積み重ねてこの数字に到達せよという事は、イベント楽曲を繰り返しプレイしろ、という事である。つまり……
「カードが欲しければ同じ曲を遊べ、70回程な!」
という事である。鬼か。
そしてイベント楽曲を遊ぶためにはワッペンが必要なわけで、ワッペン集めのためには通常楽曲のプレイが必要で……となれば、まあスタミナが回復する度にスクフェスに貼り付けという感じだ。そこまでは他のソーシャルゲームとさして変わらないので、ワーワー喚くのは止めておく。
問題はこのゲームは「敵に挑戦!殴れ!わー!」というスタイルのゲームでなく、始まりから終わりまでびっちり時間の決まっている音ゲーという事である。同じ曲70回をちんたらした選曲UIと実際のプレイ時間を足して平均2分としても140分同じ曲に縛り付ける訳で、流石に飽きが来るというものである。どうにかならなかったのかコレ。他のゲームがパパパっと操作して終わりな所に音ゲー要素が組み合わさるとこうなるかという感じ。
70回の楽曲プレイ=70*45ワッペン=3150LP=315時間。二週間は336時間しかないので、自然回復のみでこなそうとするとリアルに睡眠時間が削られる、というわけだ。まあ流石に現実的な話ではないので、10個ほどLP回復の為にラブカストーンを噛み砕いてドーピングプレイすればよかろう。45LP*10=450ワッペンも稼げば丸2日放っておいても安心。というわけでその実態は体力回復にラブカストーンを使って頂いてSRキャラを買っていただきましょうイベントである。
ここまでは無課金(本来の意味で)の泣き言に過ぎない。本題はここからだ。
この「イベントランキング報酬」というのは、イベントポイントを溜めに溜めた人間上位3000人がSRカードをもう一枚もらえる、というものである。SRカードは覚醒させないと専用台詞やサイドストーリー(フルボイス)が見られないので、SRカードを1枚手に入れたらもう一枚欲しくなるというものだ。
つまり
同じ曲を何度も何度もプレイした回数ランキングであり
ワッペン消費ランキングであり
消費LPランキングであり
噛み砕いたラブカストーンランキングである
そしてラブカストーンは50個3000円で好評販売中だ
使った金上位3000人でのバトル、というわけだ。音ゲーかそれ。今更そんなツッコミするのも何だし、BEMANI本家がクソみたいな解禁やってるから何とも云わんけどさ。
ともあれ、どんな下手糞だろうがラブカストーン100個とか150個とか噛み砕けば3000位には入れたらしい[要出典]ので、激安で!確実に!SR海未ちゃんが貰えるのだからやらない手はない!という事らしいです。僕はやりません。つまりそれって最終日に近づくにつれ不安に駆られた人々が金を注ぎ込み続けるデスレースになるって事ですし。
いよいよやる事が無いぞ

一応、モブも追加されており、そのモブを育てサイドストーリーを見ることでラブカストーンが無課金プレイヤーに「支給」されるようになっている。また重課金兵にはスコアSランク報酬でラブカストーン出るし、イベントも稼いだポイントによってラブカストーンが出るのでそういう「キャッシュバック」も行われているようだ。
が、元より「スコアはかけた時間と金で出てくるもの」とプレイヤーは嫌というほど分からされた物だし、「スコアの為にキャラを育てる」という心はスクフェスのシステム自らが折ってしまったのでさっぱりやる気も無い。もし絆ポイントMAXとレベルMAXでさらにサイドストーリーがあるのであればまだまだやりようがあったのだが、育てるにしても褒賞がショボいのである。
BD付属URも追加SRも、イベントは5タップ~10タップで終わる簡素な物ばかり。サイドストーリー自体をプレイヤーの原動力にするのにも無理がある。本当に、雑な作りがここにきて響いてきた。育成には切りがないし、その育成もやり切ったところで金の力で叩き出されるスコアには全く敵わない。かと言ってフルコンボを出す為だけにと特定の曲を続けるのは苦行である。
android版が出るのが先か、スタートダッシュ組が離脱するのが先か、はたまた僕の推しメンバーである東條希イベントが出るのが先か、乞うご期待。