スプラトゥーン2開始一週間の所見。「ガチで塗り合う時」はナワバリへの別れか?

Splatoon2 (スプラトゥーン2)|オンラインコード版
- 出版社/メーカー: 任天堂
- 発売日: 2017/07/20
- メディア: Software Download
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はい。イカ2です。
みなさんもう遊んでますか。遊んでますね。何?ニンテンドースイッチが売ってない?そうですか。僕は買えましたし遊んでますよ。イカ2。売ってない?そうですか。面白いですよ。イカ。
さて、ようやくガチマッチも開放されたので今作について書いていこうと思います。過去の僕のスプラトゥーン記事については以下のリンクからどうぞ。
それはCall of Dutyも辿った道で。
今作のキャッチコピーは「ガチで塗りあう時が来た」です。スプラトゥーンのシステムそのものがどうであるかについてはさきほどの記事を読んできてください。今回は2の話だけします。
今作のマップは広いです。純粋な床面積というよりは、
- 道が広い
- 踊り場となってる箇所が広い
- 中央の高台とその脇の道まで距離があって広い
という感じ。圧殺されにくいように、裏取りルートが更に前作より完備されています。
しかし、狭い。
- 新登場のスポンジ含め障害物がわんさかある
- というか壁と高さで区切ってある
- 時にギミックで目隠しされる
- びっくりするぐらい射線が通らない
その結果、ナワバリバトルだけみれば
- 交戦距離が大変短くなった。
なのでチャージャーは頻繁に位置取りの変更を求められるし、前作からさらに無双しにくくなった。 - 塗る面積が単純に増えた。
マップにプレイヤーの訪れない箇所は無いですが、意味を持たされた箇所から横に数キャラ分のスペースが常にあります。前作から更に塗りそのものが重要になりました。 - 遭遇戦が増えた。
小さなたくさんの区画に区切られているので、前作より更にラン&ガンのゲームに仕上がっているといえるでしょう。 - 戦いは散発的になってしまった。
広いマップを4人vs4人でやるから当たり前です。 - 一度圧倒されてからの取り返しがしにくくなった
細かな区切りが在るということは、その区画全部きっちり塗り尽くされやすくなるということです。攻め側の侵入が容易な割に打開し難いと、ワンサイドゲームが起きやすくなります。またスペシャルも大変地味になったので、トルネードやメガホンレーザーのような一 転 攻 勢が難しくなってしまいました。
うむ。まんまCall of Duty : Modern Warfareから2に起きた事案ですね。もう「殺さないゲーム」とは言えません。イカモンキーがバケツと二丁持ちとサブマシンガンでウキャキャするゲームです。生き残らせるとそいつからどんどんイカジャンプで湧いてくるわけですから、「縄張り」を「争う」ゲームである以上はがっつり殺します。
特に今作、やたらめったら高低差を設けているため「高い放物線を描く」バケツかつ「瞬発力抜群」のヒッセンが猛威を振るっています。これをどうにかするためにはマップ構造そのものを茶畑レベルの段々っぷりから直す必要がありますが、そうするとチャージャーの射線が通ってしまうことになります。しかも今作はチャージャーがチャージしたままイカ移動までしてしまう。裏とりルートが豊富に用意されているということは簡単に表に出られても、敵も同じように駆けつけてくる。こちらは塗らなければ高速移動できないが、相手はどこでも潜れてリロードも出来てしまう。ちょっと作りが渋すぎる気がします。
まどろっこしい話はやめましょう。私はスプラトゥーン2のナワバリ、あんまおもしろくないです。それでもランク10までやる必要があるので、一週間かけて10にしました。
「ガチで塗りあう時」
さて、その広くて区切られたステージにヤグラであれエリアであれホコであれ、目指すべき場所が生まれました。もういちいち隅々まで塗ってる場合じゃありません。区切られたエリアは「護るべき場所」であり「突破すべき場所」へ姿を変えました。「裏とり」はただ真ん中を塗るためではなく、相手を出し抜くためのルートになりました。警戒する場所が分散したため、それほど圧殺されるわけでもなくなります。
そう、オブジェクティブ(目標)のルールであるガチマッチとなると、ステージは只の広いマップではなくなるのです。ここもCall of Dutyと同じです。マップの構成やルールで言えば、MW2というよりはBOの「チームデスマッチはクソだがドミネーションはものすごい楽しい」というのと同じことが起きているといえるでしょう。
シオノメ油田やハコフグ倉庫、Bバスのようなナワバリは2にはありません。が、今のところガチマッチは面白いように思えます。私が昨日、ほぼ寝ずに遊び倒してしまったぐらいに。
「ガチで塗りあう時」が来た。それはナワバリの為のマップではなくハナっからガチの為にマップを作っておき、ナワバリはそのマップでとりあえず戯れててくださいというイカ開発陣からの宣言なのかもしれません。旧作のアロワナやタチウオのような悲しみは確かになくなりましたが、それ以上の尖った面白さをスプラトゥーンはWiiUに置いてきてしまったように思えます。
2000字も書いてしまったので、ひとまず今回の記事はこの言葉でシメて置こうと思います。
それではみなさま、ガチマッチでお待ちしております。