ゼノブレイド2と過ごした二ヶ月。あるいは僕がこのゲームに「出会えてよかった」と口にするまで。
ゼノブレイド2をクリアした。
ゼノブレイド2は任天堂が2017年12月にリリースしたSwitchのRPGだ。ゼノブレイドシリーズ自体は2010年の作品だが、元々1998年にスクウェア(現・スクウェアエニックス)でゼノギアスを制作していたスタッフ達が独立した「モノリスソフト」のゼノシリーズという系譜の1作品である。
が、僕の人生にこのゼノシリーズはサッパリ絡んでこなかった。ゼノギアスだけは遊んだけれど、ゼノサーガシリーズもKOS-MOSがエロいことしか知らない。ゼノブレイドもゼノブレイドクロスも触ってこなかった。
この度、ゼノブレイド1のリマスター版がリリースされた。
遊んでくれー!とファン達がひしめく中、ふと思った。「いきなり2から遊んでみたら、ちゃんと面白いんだろうか?僕はどう感じるんだろうか?
これは、レビューでも考察でも何でもない。
僕がゼノブレイド2という「戦」と戦い抜いた日々の記録である。
わからん。
主人公であるレックスがアヴァリティア商会についた。そこから怒涛の勢いでチュートリアルが飛び込んでくる。ゼノブレイド2のチュートリアルは端的に言って最悪で、「ところでこういう要素があるんだけど今から20ページぐらいめちゃめちゃこの小さいウインドウで喋りまくるね!!!はい分かったね!!!じゃあ楽しんでね!!!!!!!!!!!!!!」という事をやってくる。
いや、わからん。物凄い勢いで喋られた事はわかるが、わからん。第一、戦闘も分からん。黙ってると攻撃を自動でデュクシデュクシして、なんかゲージが溜まって技っぽい事が出来るけどわからん。分からなさ過ぎてサルベージで連れてきた敵に速攻でボコボコにされた。いや、回復とか回避とかどうするんだ。わからん。分からなさ過ぎてTwitterに愚痴ったら「いいから先に進め」と言われた。じゃあ一体何で戦わせたんです?どうして…
#カエルの人vsゼノブレイド2
— R-Gray (@Frozen_Frog_8) 2020年6月2日
最初の街で「積み荷守ってくれ」って言われたから積み荷守ってみたらまあドドド死にまくって「これは…死じゃな?」となったので進めてみたらロリとムックル、あと黒くて人を小僧呼ばわりしてくるオッサンとマーリンが仲間になって明らかにこういうゲームになった
#カエルの人vsゼノブレイド2
— R-Gray (@Frozen_Frog_8) 2020年6月2日
「10万ゴールド貰ってじっちゃんに話したらもう沈没船のサルベージのカットシーン始まってて然るべきだろ」という感じが凄いですね…
なにはともあれ、伝説の爆乳古代兵器ちゃんが主人公専用になっちゃった事はわかった。カットシーンの殺陣の出来がすこぶる良い。良いだけにその後の戦いが棒立ちで剣をペチペチする戦闘がやっぱりよくわからない。
そう、ただ1つ分かったこと。それはゼノブレイド2が濃厚なおねショタゲーだという事だけだった。
#カエルの人vsゼノブレイド2
— R-Gray (@Frozen_Frog_8) 2020年6月2日
このゲームクッソリーチ長いけど代わりに相手の攻撃もそれこそ俯瞰MMOめいた攻撃のデカさがあるのでタンク役前にして殴られ放題にしておいて回復アーツで回復を出してってのはなんとなく分かったがこれ妖怪ウォッチだな。
#カエルの人vsゼノブレイド2
— R-Gray (@Frozen_Frog_8) 2020年6月2日
いやマジでサルベージの話もそうだがバーーーーっとフィールド画面でお前の言いたいこと言って居なくなるのやめろチュートリアル。ポーチアイテムこれ時限バフってことじゃねえか。いやなんでRPGでソシャゲ仕草を…?
グーラに辿り着き、少しだけ「理解」して発狂する。
#カエルの人vsゼノブレイド2
— R-Gray (@Frozen_Frog_8) 2020年6月2日
平原にはラージャンとミサイル撃つ鳥がいるしパーティには発情期になったら襲ってきそうなネコ娘と戦闘中もレックスとの肉体関係があることを隠そうとしないボインがいるし俺はじっちゃんの背中に住んでサルベージしてた頃に一刻も早く戻りてえ
グーラの町に命からがら辿り着いた。グーラの町は商店が散らばっておらずコンパクトな作りで、ここでようやく「コアチップ」が町を訪れて買ったり敵から拾ったりするブレイド強化用アイテムである事、「アシストコア」がブレイド用のアクセサリである事、アシストコアの作成の為に道端の収集アイテムやサルベージだとかモンスター撃破が必要な事がわかった。ポーチアイテムは高いが、要するに効果時間の限られた強化アイテムである事も。
しかしこれが分からない。ブレイドの入手がガチャだった。
#カエルの人vsゼノブレイド2
— R-Gray (@Frozen_Frog_8) 2020年6月4日
フレーバー部分がよく出来てるのにシステムがソシャゲ云々じゃない…!システムの全貌を少しずつ理解していくとこれ「オストガロア」とか「アトラル・ネセト」のクラスだ…! pic.twitter.com/ygzsMz4Hjv
属性を三段積み重ねてコンボを組むゲームなのは分かったが、その加入がチラホラと入手出来るコアクリスタルを「何が出るか分からないまま」「取り敢えず誰がペアになるかを選択肢し」ガチャを引くというのが、分からなかった。絵作りは最新、話やキャラはどこか懐かしい、マップはオープンワールド最盛期のよう、戦い方はMMOに似ている。しかしてここで「ソシャゲ」が出てきた。
わからない。「様々な要素を組み合わせて戦うゲーム」なのに、いつ必要なパーツが誰についてしまうのかをこんなガチャにしてしまった意味が。
だってホムラは言ったじゃないか。ブレイドとの出会いは神秘的だって…
ここまでプレイ時間は10時間。グーラを抜けインヴィディアの腹の中に入った所。10時間遊んでも「どういうゲームなのか」は分かっても「遊ぶにしたって遊ぶ上で強烈に阻害された上でどうするんだよ…」という感覚はずっと抜けなかった。
いやルールもろくに説明せず遊ばせておいて解ってねーな下手くそかって煽るのゼノブレイド2の具現化と既存プレイヤーのクソヤロウ部分が完璧なハーモニーじゃん売り飛ばしてやろうかお前ニアが殺されるって局面だぞ言い方気を付けろブロックすんぞ #ゼノブレイド2 #NintendoSwitch pic.twitter.com/Zk3LSpajC5
— R-Gray (@Frozen_Frog_8) 2020年6月4日
ここまでのゼノブレイド2に対しての印象を一言でいうと、こう。
僕の「戦」をインヴィディアで見つけた。
入り方わからんしこいつに殺される #ゼノブレイド2 #NintendoSwitch pic.twitter.com/vwJmUqw5PG
— R-Gray (@Frozen_Frog_8) 2020年6月8日
巨大生物の内部の木々、豊かな水、そして広大な空間。つまりさっぱり進み方が分からない。ここから「フィールドスキル」と言って、ペアになっている仲間の能力や数で突破できる要素が強烈に出てきた。ただこれをクソと言うのはかんたんだが、それより僕が感じたのは勿体なさだった。「この仲間のおかげで進める!」「この仲間のおかげで入手アイテムが増えた!」というのは本来喜びに成り得たし、プレイヤー毎の物語に成り得た筈だった。それが「○○の為にこれを外してこれを組み込んで…」という煩雑さに塗り固められていく。僕はそれが嫌だった。
そしてヨシツネ戦。ついにシステムと戦う時が来た。
3話のボスは2人の強敵。しかも「ドライバー封鎖」…つまり、行動を封じてくる。もう漠然と遊んでは居られない。ヴァンダムがドライバーとしての心得をレックスに教え、そしてボスがシステムを活用し「倒してみろ」と向かってきた。
もう悪態をついては居られない。
まずアクセサリを揃える。ドライバー封鎖への抵抗をアップ。これで幾分か楽になる。レックス、ニア、ハナの手持ちブレイドを確認し、ロールを揃える。
ブレイドコンボ一覧 再掲#ゼノブレイド2 #黄金の国イーラ pic.twitter.com/974Px8ycG1
— Koji💫そうだ献血に行こう (@kjozk) 2018年9月14日
そして複雑だがこの「地属性」でのブレイドコンボを意識する。地→火→地、もしくは風→風→地が手持ちではやりやすかった。仲間がブレイクを打ち込んだらすかさずダウン、これで「高ダメージ」と「敵の行動を封印」どちらも整った。ライジングも出来るが速度が遅くて繋がりにくい…この先が在るような気がするが仕方ない。
お前の”戦”を戦え。ヴァンダムはそう言い残して帰らぬ人となった。
このゲームの真の意味での「チュートリアル」がやっと終わった。そんな気がした。
「いいよね、ヴァンダムさん」
物語はヴァンダムのブレイド、スザクの入手まで進んだ。
「フィールドスキルが無くては進めないマップ」「死んでいった人の残したブレイドが受け継がれる時」であると同時に、もう一つ。最後のドライバーコンボが解除された。
ニアかトラによる「ブレイク」、レックスのアンカーショットでの「ダウン」、再びニアによる「ライジング」、この先が分からなかった。しかしここで遂にフィニッシュ技である「スマッシュ」が現れた。
書き起こすと以下の通りだ。
- 攻撃、回復、タンクの3ロールが存在する。基本的にタンク役が敵にタコ殴りされている所で回復がアーツで回復ポットを撒き、攻撃がフリーな状態でゲージを稼ぐ。このうち一番倒れて良いのは攻撃役で、故に主人公のレックスが担当する。
- 何も入力しなければ通常攻撃が行われる。通常攻撃のヒットで「アーツ」のゲージが溜まる。
- 「アーツ」のヒットで必殺技ゲージが溜まる。
- 必殺技を特定のルートで積み重ねるとブレイドコンボが発生する。
- ブレイドコンボを完走すると大ダメージと共に敵の行動が封印される。
- ブレイドの必殺技には単体・範囲の効果種別や全体回復等のサブ効果が設定されているので、与えるダメージだけが重要ではない。
- 基本的に敵の行動阻害は「ブロー」等のアーツ効果(リアクションと言う)で行うが、この中でブレイク→ダウン→ライジング→スマッシュはこの順で行わねばならず、初手のブレイクが敵に入るかが何より重要。これがドライバーコンボ。
- ブレイドコンボの持続時間は数十秒と長いが、ドライバーコンボの持続時間は5秒と短い。
- ブレイドコンボとドライバーコンボは両立する。
つまり
こうだったのだ。
ようやく、24時間かけてゼノブレイド2を理解した。最早レベル差によりブレイクが入ったり入らなかったりする事以外怖いことは無くなった。
と、思っていた。
リベラルタスの戦いとフルバースト
おかしい。何分戦ってもレベル差のある相手なのになかなか死なない。ブレイドコンボで付与した玉を1つ2つ割っても大したダメージにならない。そんな相手が新天地「アーケディア」へ向かう道中に現れた。
このゲームは各種行動で溜まる「パーティゲージ」を消費し、ブレイドコンボ完走で付与した玉を反属性で割って延々と攻撃する「チェインアタック」が最終形だと勝手に思っていた。ガチャによって手持ちのブレイドとその属性が決まってしまうなら、やりやすいコンボだけ繰り出しておけばいい。そうすると付与出来る玉の数はおのずと限られる。
ここで一つ考えてみる。「ブレイドコンボの完走ルート」を多彩に増やし、出来る限りの属性で完走して属性玉を付けてチェインアタックに突入し、割りに割りまくってやればこの敵に「届く」のではないか、と。
そしてその攻撃は、届いた。
つまり
- ブレイドコンボの完走ルートを揃える(出来れば全属性)
- 当然、ブレイドのロール及び武器種は固有であるためドライバー側の固定ブレイドの武器やロールを考える必要がある
- ドライバーによって武器種毎のリアクションが全て異なる為、貴重なアイテムを使って同調者を変更するにしても何が必要かを考える必要がある
という事が分かった。
分かったわけだが、このゲームブレイドの入手はガチャだし「編成の面白さ」を突き詰めれば突き詰めるほど「自由でない各種入れ替え」がそれらを阻害してくる。なんと勿体ないゲームだろう。
先に書いておくが、クリアまでジークを使うことはまったくなかった。
時間のかかる要素たち
このゲームには「傭兵団」というシステムがある。ブレイドを派遣し、指定された時間が過ぎればクエスト報酬が受け取れるというものだ。
ゼノブレイド2の悪評については「フィールドスキル」「傭兵団」「ガチャ」の3点を事前に聞いていたのだが、遊び込むほどにそれらは有機的にゲーム内に結びつき、そして如実な悪影響を及ぼしている事が分かってきた。
ブレイドがガチャである以上、戦闘面でのブレイドコンボや移動面でのフィールドスキル等で代替の効かない極めて重要な役目を負うことになる。
しかし傭兵団がある以上、進めないと街の発展やブレイドの強化クエストが進まず、ゲーム進行が停滞してしまう。
そしてフィールドスキルがある以上、ブレイドの育成が行われていなかったり育成のために傭兵団に出していたりすると道を通ったりジャンプして上に行くことすらままならない。
ゼノブレイド2は「大ボリューム」の作品だが、その実情は確率・回数と拘束時間による「阻害」や「遅延」が大きく割合を占めている。1回10分のクエストに数百回派遣させられるのもそうだし、十分に育ったブレイドを1時間も2時間も出させられるのもそうだ。このゲームは「艦隊」だの「編成」だのをワンボタンで出すわけでなく、クエストの度に編成させられるのも煩雑だった。クリア条件を自動で満たすオート編成があるわけでも無いのがもっと悪かった。
そしてブレイドには戦闘と傭兵団など、条件で解除される育成キャップが存在している。平たく言えば使い込まないと他のブレイドと比較して弱い。そしてもっと言えば体力の非常に多いモンスター相手にドライバーコンボを叩き込みコアクリスタルを大量に獲得し、ひたすらガチャを引かないとそもそも来ない。
一応、育成キャップについてはホレルゲンというアイテムがDLCで作成可能であり、アドバンスドニューゲームで固定ブレイドの取り外しや更なるブレイドの追加等で緩和は図られているがよりによってクエストが引き継ぎされないため、根気強く「傭兵団」で進めていたものは崩されてしまう。
「ナナコオリフラジオレット、がんばります♪」
ナナコオリは上記のシステムに殺された、かわいそうなブレイドだ。ニアに装備させて氷属性ナックルとして使おうと思ったが、彼女は終始パーティに不在のままだった。
極端な事を言うと、いつか倍速機能が搭載された「ドードリオのSwitch」のようなものの上でゼノブレイド2を遊んだなら多くの不満点は一気に解消されるだろう。システム自体に改修がされなかったとしても、「戦闘そのものが爆速」「傭兵団に出しても数秒で戻ってくる」のならこの手のちまちました物はあっという間に済むはずだ。
ゼノブレイド2は「ドライバー」と「ブレイド」のキズナの物語のはずだし、一緒にいれば信頼度が上がって強力な攻撃が出来るようになったりするのも話としては美しいし、ドライバーとブレイドは一心同体という話は本編の屋台骨ですらある。しかしシステム面ではそれらを悉く潰してしまう奇妙な構成となってしまっている。本当に残念だ。
ともあれ、「何かの役目」があって僕らはそこにいる
画像はきりもみ回転している所に必殺技を撃たれる櫻井孝宏。
ゼノブレイド2はシステム面でも、フレーバー面でも、何らかの「ロール」に縛られたキャラクター達の物語だ。アーケディアを超えテンペランティアに至った頃、僕はそんな事を考えていた。天の聖杯であるホムラ、そのドライバーとなってしまったレックス。自らの居場所を求めるニア、それに付き従うビャッコ…
画像は銀髪で刀持った櫻井孝宏が仮面外して何か格好良くなるシーン。
物語も終盤にさしかかった頃、ホムラは敵の秘密結社「イーラ」に連れ去られ、パーティから抜けてしまう。
前述の通り、このゲームは属性と武器でコンボを繋ぐゲームだ。そこでホムラ・ヒカリが持っていたのは
- アンカーショットによるダウン、回復ポット
- ローリングスマッシュによるヘイト減少
- 側面・背面特攻によるダメージ
- 炎属性・光属性
- ヒカリの固有スキルによるアーツリキャスト(技の再使用間隔)加速
どれも強い。強いだけじゃなく「不可欠」な要素も含まれている。それが失われて、作中のレックスだけじゃなく僕もどこが居心地の悪さを感じていた。戦いが何故かうまく回らない。そう、「ダウン」だ。仲間が「ブレイク」を入れてくれても、即座にドライバーコンボが始まらない。
そうだ、そうやって「天の聖杯」と「レックス」で戦ってきた。「天の聖杯」が失われ、レックスの役割が一つ消える。物語の中でレックスがただの少年になったように、システムの上でレックスも一つ大きな物を失った。
新たな剣を求める中、ニアはついに自分の役割を見つける。
アタシはもう縛られない。過去にも、シンにも、ブレイドである自分にも。
自由でいいんだ。わがままでいいんだよね、レックス。
そうじゃなきゃ…きっと生きてる意味なんてない
目の前の命を見過ごさない、トップクラスの回復ブレイド。そしてレックスのブレイドとしてのニアが加入し、少しだけレックスはパーティの中での役割を取り戻す。500年前から封印された剣は朽ちていたとしても、きっとそんな事は問題じゃない。
ニアの加入を経て、パーティを組み直す。メレフのブレイク、トラのダウン。あとはレックスのライジングとスマッシュ。レックスは回復も兼ねた状態で動かす。行ける。
俺は君のために楽園に行く
君一人だけのために楽園に行ってみせる
だから行こう
そして確かめよう
君が何のために生まれてきたのかを
俺達と君の未来が
どこに向かおうとしているのかを
俺を信じて欲しい
俺は君のために、二度と世界なんて灼かせない。
だから、君の全てを俺に…
この俺にくれーーーッ!
新たなる剣。
新たなるブレイド。
もうそこからのゼノブレイド2は、一直線だった。俺たちは、楽園に行く。
「理解」フルバーストの俺達が負けるわけない #ゼノブレイド2 #NintendoSwitch pic.twitter.com/PXB6K49rQ5
— R-Gray (@Frozen_Frog_8) 2020年7月31日
これが「僕」のゼノブレイド2だ。
勝てねえ。
いや、マジで勝てないのだ。なんかブレイクが入らんし、全体攻撃が痛い。あと雑魚が湧いてくる。そしてなにより…
このプロメテウスって技が即死でどうにも突破できない。
ぱっと考えうる避け方は3つ。
- 回避アーツを使う
-しかし回避できるのは操作キャラだけ - Lv4必殺技を使う
-しかし使用にはタイミング及びケージ確保、何より撃てる位置が重要 - チェインアタックを使う
-当然ながらチェインアタックゲージが必要
しかしどーーーにも勝てない。ならばこのプロメテウスを発動させないよう立ち回るしかない。戦っては負け、戦っては負けを繰り返し、様々な事を考えた。
- ブレイドニアによる回復
-ヒカリによる各種リキャストの加速、アーツの高速回転に回復を組み合わせる。 - 各種スイッチ加速
-残っているアーツ量でブレイドのスイッチを加速するアイテムがあるのでそちらを装備。 - リキャスト加速
-ポーチアイテムも更にリキャストを加速させる。 - トラ&メレフによるタンク2構成
-何より「仲間に死なれる」のが問題なので、タンクを2人にして盤石の体制とする。トラはトラJDのブレイク性能が高いのでブレイドコンボ面でもおまかせ。 - キズナ命中やバリア類
-「ミス」が出るということはアーツゲージの伸びに直結する。長時間戦闘であればあるほどキズナ関係のアクセサリ強い気がする。強い…よね? - ベータスコープ+ハナJDでのブレイク加速
-このぎゅんぎゅんソードが凄い2020 - 全属性用意と反属性一撃コア
-俺は割るぞお前
聞こえたかい。僕の「「「「「「「理解」」」」」」」」が!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! #ゼノブレイド2 #NintendoSwitch pic.twitter.com/p6jI9XD9jR
— R-Gray (@Frozen_Frog_8) 2020年8月4日
これでもまだ届かなかった。
最後の鍵はプネウマだった。
正直、プネウマの仕様はよく分かっていなかった。攻撃力が高いのは分かっていたが、そのシステムの起動にはパーティゲージが不可欠で、しかも一定時間しか使用できず戻ってしまう。ラストバトルに至るまでほとんど僕は彼女に頼ることがなかった。
ゲージを溜める。アイオーンの体力を半分まで削った。
ウォーオブサーヴァント。幾度と叩きのめされたザコ敵が湧く。
R+X、プネウマへ変身。
そして+ボタン。
いつか「STARTボタン」と呼ばれたものを押す。
チェインアタック、スタート…!
属性玉が一気に割れ、フルバーストアタックへと移行する。見てるか、メツ。この攻撃が全てだ。積み重ねてきた戦術。共に生きたブレイド達。獲得してきたアイテム。この世界そのもの。誰かから繋がれて、誰かに繋いでいく物語そのものだったんだよ。
このゲームで、レックスと仲間達が歩いてきた彼方だったんだよ。
ゼノブレイド2は、本当に不器用なゲームだ。
こうやって遊んでねって説明も、こうするのが面白いよって誘導も、本当に下手くそで、広大なフィールドとそれ相応の「打ち倒すべき敵」がいる。バラバラな要素達が寄り集まって世界を構成している。時間ばっかりかかるし、超かっこいいカットシーンの後でもやることと言えばオートアタックでペチペチ戦う戦闘だ。物凄くとっつきにくいし、どう歩いていったら最初、僕は分からなかった。
でも、クリアした今、僕は胸を張って言える。
#カエルの人vsゼノブレイド2
— R-Gray (@Frozen_Frog_8) 2020年8月5日
ゼノブレイド2さあ。面白いとか変だとか足りない所がどうとかひとまず全部置いといてさあ。これだけまず言わせて。
出会えて、よかった。
#カエルの人vsゼノブレイド2
— R-Gray (@Frozen_Frog_8) 2020年8月5日
楽園を目指す、楽しい2ヶ月の旅でした。
ありがとう。
ありがとう、ゼノブレイド2。
本当に、出会えてよかった。