FTL:Faster Than Lightっていう1000回死ねるスペース艦これの話をしよう。

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4月の大型アップデート「ADVANCED EDITION」から狂ったようにFTLを遊び続け、ついに100時間近くも遊んでしまった。良い。実に良いゲームだ。

FTLは宇宙船の艦長となって、反乱軍や宇宙海賊や頭のおかしいガス生命体や野蛮なカマキリ人をモリモリ倒し、古のナノマシン生命体や岩石生命体と意気投合し時に仲間に加え、そして最終セクターにて巨大な宇宙戦艦との決戦を行うローグライクゲームである。

そう、ローグライクゲームだ。トルネコとかシレンとかディアボロとか、とにかくその類の「自動生成されるフィールド」で「アイテムを拾い、時に売り買い」し、「レベルアップ」を行うタイプのゲームである。

そんでもって、艦これである。アサクリ4に続きこんな所にも艦これがいた。使える宇宙船の数は20隻以上。そのどれもが個性的で、それらのアンロックの為のチャレンジがプレイヤーを待っている。だが安心してくれ、この艦これは狙った場所に攻撃が飛んでいくぞ!

というわけでFTLの話をしようと思う。

日本語訳MOD

FTL日本語化MOD 配布所
https://sites.google.com/a/arutta.com/ftl_kanji_mod/


男のロマンにもいろいろあるよね

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あなたが星雲を抜けると、目の前に宇宙船が現れました。武器がこちらを向いています

さて、どう戦ったものか?敵の船はバリアで覆われているし、ミサイル迎撃のドローンも浮いている。このゲームはリアルタイム進行で、武器の発射にもリロードタイムが必要だ。プレイヤーの使う武器や船の性能と敵のものに違いは無い。相手の攻撃が特別速いという事はないし、相手の弾がこちらを特別扱いして避けてくれるわけでもない。艦長の腕の見せ所だ。

こんな時、とれる手段はいくつもある。

例えば全武器のチャージを待ち、一斉発射でバリアを突破。ドローン制御室を破壊してミサイル攻撃が通るようにし、必殺のミサイル発射である。一度船体に大穴を開けてやれば、向こうの乗組員も只では済まない。

例えばミサイルを発射してドローンの目がそちらに向いた隙に、ハッキングドローンを発射。相手のシールド制御室に取り付かせバリアを強制解除させて、チャージしておいたビーム兵器で船体を真っ二つ。シールド制御室を壊してしまえばもうバリアは張れないな!

例えば船員と爆弾を短距離テレポートさせての白兵戦。要は乗組員を皆殺しにして乗っ取ってしまえばいい。更にマインドコントロール装置を用いて敵を一時的に寝返らせておけば、一気に制圧が可能となる。機関室に爆弾を送り込んで敵の足を止めてしまえば、もう絶対にこちらの攻撃を避けることなんて出来ない。野郎共!殺っちまえ!

が、相手もやられっぱなしではない。敵の乗組員がテレポートしてきたり、殺人ロボットを送り込んで来たり、攻撃が命中して火災が発生することもある。状況は刻一刻と変わっていく。

FTLの戦闘は「お前とお前は消火!お前は持ち場を離れるな!医療区画とエンジン出力カット、余剰電力は全て武器に回せ!次の一撃で決める!」という男のロマンをそのまま形にししたような、めちゃくちゃ骨太のリアルタイムシミュレーションなのである。

直撃したミサイルが弾薬庫に引火し、敵の船は大爆発を起こしました。あなたはため息をつき、まだ追手より先に行けると安心します。

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なおスペースキーもしくはホイールクリックで、いつでも戦闘はポーズ出来る。コレに全くペナルティは無いので、被弾したらポーズ、全武器のチャージが出来たらポーズとやっていい。実際手元はものすごく忙しいのだが、「次の一手」を考える時間ならいくらでもある。


ついて行けるだろうか、君のいない世界のスピードに。

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このゲームは全8つのセクター(ステージ)をクリアし、最終防衛ラインで巨大宇宙要塞(ラスボス)をやっつけるのが目標だ。

 

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セクターはこんな風にジャンプビーコン(光るマス)で構成されており、ビーコンからビーコンへの移動を繰り返してExitビーコンへ向かって次のセクターへジャンプする事でクリアとなる。

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ビーコン間のジャンプには燃料(3つ並んだ一番左の数字)が必要だ。トルネコシレンで言う所の「満腹度」だと思ってくれて良い。燃料を消費してジャンプし、ビーコンでの様々イベントをこなして先に進む。セクターの内容はランダム生成であり、イベントも決め打ちされているわけではない。

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イベントはバトルだけではない。ショップでは通貨のスクラップを用いてミサイルやドローンの補給をしたり、武器を買ったり、船に新たなシステムを搭載することも出来る。品揃えもランダムなので、いいモノに巡り会えるかは運次第だ。

 

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もしエネルギーが尽きた場合、漂流状態となり通りがかった船に助けを求めるしかない。反乱軍の追手に追いつかれたら、もうその時は敵の容赦ない砲撃のなか戦う事になる。おにぎり切れが死を招くのは宇宙だって同じなのだ。

 

そしてランダムイベントだ。ビーコンの近くに朽ちた宇宙ステーションがあったり、岩に挟まれて動けなくなった海賊船がいたり、はたまた巨大宇宙グモが暴れているから助けてくれと救難信号を受け取ったり、まるでゲームブックかと思うようなバラエティ豊かなイベントがプレイヤーを待ち受けている。

これに対する選択も様々だ。前払いの報酬だけ貰ってネコババするもよし。依頼をこなしてがっぽり儲けるも良し。奴隷商人から奴隷を買うも、「悪は許せぬ!」と戦うも良し。イベントの結末はプレイヤー次第だ。

ただ、介入するのが良いとは限らない。武器を頂こうと忍び込んだ反乱軍の基地でクルーが死んでしまったり、漂流していたコンテナを開けたら中に潜んでいたカマキリ人にクルーが真っ二つにされたり、疫病に苦しむ宇宙ステーションに救助に向かったらクルーも帰らぬ人になったり……過酷な宇宙の環境は、平等に命を奪っていくのである。

 

同じイベントだからといって、同じ選択肢を選んで同じ結末を迎えるとは限らない。より安全に、確実にイベントを成功させる鍵……それは船の乗組員と装備である。

例えば修理に関するイベントが発生したときは、修理に秀でたEngiという種族の乗り組み員や修理ドローンを使うと確実に成功させられたりする。巨大宇宙グモの大群はたいていの場合クルーがコロされてしまうイベントだが、これはバイオビームという兵器でクリア可能だ。他にもクローク(光学迷彩装置)で宇宙ステーションに忍び寄って警備システムを抜け出したりなんかも出来る。

プレイ毎に変わるイベントに、プレイ毎に変わる装備の組み合わせが加わって、FTLは1000回死んでもまだ楽しめるゲームに仕上がっているのである。


星の光よりも、速く。

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ジャンプビーコンを選び、星から星へ。気付けば私はこのゲームにすっかり夢中になっていた。骨太のリアルタイムシミュレーションにローグライクなフィールドとイベント。この中でプレイヤーが出来るのは、はっきり言ってリソース管理と発射タイミングとターゲットの指示だけだ。だが、だからこそ、このシンプルなゲームには幾度でもプレイしたくなる中毒性がある。

通貨となるスクラップ。これだけはプレイヤーが自分の意志で、自由に割り振る事が出来る。いつか出会うショップでの宝のために取っておくも良し、船のシステムの強化に回すも良し。確かにイベントはランダムかもしれない。だが、それ以外の部分でプレイヤーがやれることも沢山あるはずだ。提督業も楽じゃない。

さてスペース艦これと言われる所以が「船のアンロック要素」である。これは「ドローン(某ロボアニメのファンネル)だけを使って敵の船を倒せ」とか、「波動砲だけ使って敵の船を倒せ」とか、船ごとに3つずつ設定されている。最初はオーソドックスな船にオーソドックスなチャレンジ目標なのだが、ドローンだらけの船に敵の乗員だけを溶かす船、さらにはミサイルしか積んでない船など一癖も二癖もある船にチャレンジ要素が個別に設定されている。これを目標にすることによりある種の縛りプレイが発生し、その先に新しい船が待っているので新鮮さを失わずに遊び続けられるというわけだ。

 

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こいつがFTLのラスボス、Flagshipである。確かに手強い相手だが、勝てない相手じゃない。最終防衛ラインまで辿り着いたあなたの船なら、きっと勝てるはずだ。幸運を祈る。

 

 

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あなたの船は宇宙の藻屑となりました。

RESTART?