PSO2を無課金で300時間遊んだ感想を淡々と書こうと思ったってワケよ。全身サイキ拾ったし。
『ファンタシースターオンライン2』プレイヤーズサイト
http://pso2.jp/players/
バーチャロンコラボと同時に始めて300時間。PSO2というゲームがなんなのか朧気ながら分かってきたので、それについての記事を書こうと思う。
結論だけ先に書いておこう。PSO2は、面白い。
当エントリはEP2末期からEP3開始数週間を駆け抜けた1プレイヤーによるものである。よってEP1がどうだったかも、初期のマルぐるがどうだったかも、初期の防衛戦がどうだったかも、何もかも知らない。まだ絶望が始まって一ヶ月も経っていないような、そんな時期に始めたプレイヤーの記事として読んで頂きたい。
思ったよりずっとずっとマシなアクションRPG
PSO2は相手の攻撃に合わせてジャストガードし、動作の度に収束するリングに合わせてボタンを押すジャストアタックし、PP(他のゲームでいうMP)を消費して強力な必殺技をバカスカ叩き込むアクションRPGである。ゲームスピードは相当速く、ベヨネッタやDMCぐらいと言った所。引く所はキチっと引いて回避して、脚を破壊して転ばせてタコ殴り。大きな特徴が「ジャンプ」の存在で、これが敵の攻撃を避けるのにも敵の弱点へカッ飛ぶのにも役に立つ。
もうこの時点でクォータービューのクリックメインのゲームや地面を歩いて敵を中心にぐるぐる回るゲームとは印象がまるで異なる。また、4~12人で1ミッションで動くゲームにしては「回復役」「支援役」というものが明確には存在しない。言うならば全職アタッカー。だから「Buffが切れたせいで負けた」「アイツが復活させないせいで負けた」というギスギスは存在しない。パーティのメンバーが合計で3回死んだせいでクエスト失敗も無い。5個持ち込み可能な復活アイテムは、結構な範囲の味方を一気に全員復活させる事が出来るし、なによりそのアイテムはクエスト中にキャンプシップへ帰還すれば買い足す事すら可能だ。
PSO2でプレイヤーのやることは直接相手をブン殴る「近接職」、飛び道具を主に使う「射撃職」、多種多様なテクニック(ファンタシースター世界における”魔法”)を使う「テクニック職」の3つに分けられる。それぞれがそれぞれのやり方でダメージをたたき出し、どう気持ちよくなるかのゲームだ。繰り返し言うが、PSO2はアクションRPGなのである。
アイテムは君が自分で引いてもいいし、買っても良い。
そしてPSO2はハクスラである。敵を倒してレアアイテムを獲得し、それを強化しオプション(いわゆるBuffやEnchant)を付けて遊ぶゲームだ。このアイテム達、別に入手方法は「敵を倒して手に入れる」だけとは限られておらず、他プレイヤーの経営するマイショップ(いわゆる「バザー」)から購入する事でも入手出来る。
これがキモで、PSO2は「自分で入手」でもいいし、「他人が拾って何も手を加えていないものを購入」でもいいし、「他人がオプションだけ弄ったものを購入」でもいいし、「他人が徹底的に強化しオプションも弄った完成品を購入」でもいいのである。ゆるい。どこまでもゆるい。
即ち、特に自分では欲しいものが無いド廃人でも「高く売れるから」という理由でゲームを遊ぶし、そうやって物を売ってくれる人が居れば居るほど経済が回る。買う側については職が8クラスにそのクラス事の武器が大量にあるため、買う側としては幾ら金があっても金が足りない。PSO2の経済活動は活発だ。ゆるいお陰でいろんなアイテムに価値が生まれている。
変な話、確率ゲーを戦いたくない人はメセタ払いでも良いのだ。PSO2は通貨がちゃんと通貨として機能している。金に物を言わせての富豪プレイがシステムに許されている。
そしてこの「売られているレアアイテム」というのは、「敵からのドロップアイテム」に限らない。
今月上旬のガチャ新アイテム、10万メセタなり。
PSO2はハクスラであり、そして非常に優れたアバターゲームである。実際のゲームプレイに関係のある防具、武器だけじゃ無く「服」「髪型」そして非常に多くのアクセサリー。更には身体の大きさ、脚の大きさ、そしておっぱいスライダーによって胸のサイズや形に至るまで弄り倒すことが出来る。
そしてその服…コスチュームの類いはいわゆる「ガチャ」によって販売される。「販売」という言葉の通り、これはゲーム内通貨である「メセタ」ではなく日本円を用いた物である。さて、今回の記事が「無課金で300時間遊んだ」と題にあるのにこんな話をするのは不思議に思われる事だろう。PSO2が凄いのはここからだ。このガチャ…ゲーム内用語で言う所の「スクラッチ」の景品は、なんと、そして、やはり…「マイショップ」に出品する事が可能であり、メセタで買うことが出来てしまう。
スクラッチの景品の更新日、即ち「新ガチャの開始日」に「課金ガチャの新商品」ですら、メセタで買うことが出来てしまうのだ。PSO2は無課金プレイヤーがガチャ商品を容易に入手出来るゲームである。
しかもその要求されるメセタの額は決して多くない。日替わりクエスト(ゲーム内ではデイリーオーダーという)を1回こなせば十分だ。このゲームでは、無課金プレイヤーが白いタンクトップに短パンスタイルを強要され続けるなんてことは無いのだ!
『PSO2』2周年記念ファンタシースター感謝祭2014オンライン | 『ファンタシースターオンライン2』プレイヤーズサイト
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私は男性キャラでロボキャラにて遊んでいるのだが、見ての通りの比率なので男キャラ向けのアイテムの需要は女キャラ向けアイテムよりも少ない。よって安く買うことが出来る。「女性キャラ向けアイテムを熱心にガチャる人が居れば居るほど男向けアイテムがどんどこ出回る」と言うことで、無課金男キャラプレイヤーには存分に過ごしやすいゲームであった。
「遊べば遊ぶほど楽しくなる」
現状、最強の防具であるサイキシリーズの入手にも何の支障も存在しない。
そして武器の入手や強化にも制限はない。これは「出来ると言えば出来るよ」という話では無く、「金を払おうが払うまいが、自分自身で入手しようとしたらゲームを遊ぶししかないのさ!」という話である。
さて、「速くレベルをあげたい!」「もっとレアアイテムが欲しい!」となったときに、思いつくのは「課金アイテム」だろうが、PSO2はそうでは無かった。PSO2の場合、レア度10の武器を「エクスキューブ」や「フォトンスフィア」というアイテムと交換することにより、「レアアイテムドロップ率を30分間3.5倍にするブーストアイテム」や「経験値入手量を30分間1.75倍にするブーストアイテム」にする事が出来る。……やはり、お金を使わずに。
PSO2はそういう意味でもゆるい。のだが緩いだけじゃ無く「ダブったり、必要の無いレアアイテムの使い道が用意されている」のである。そこが良い。売って金にしても良いし、ダブった物や必要の無いものは「一気にレベルを上げる」だとか「もっともっとレアを貰う」という事に繋げられる。
無課金で武器が作れて、無課金で「有料アイテム」が買える。そして無課金でレア率アップや経験値増加も手に入る。パッと見不自由は無い。というか、思いっきり満喫させて貰った。絶望や敗者戦だって存分に戦えた。何より面白いと思ってなければ300時間も遊んでいない。PSO2は実にナイスなゲームである。
では、「無課金では出来ないこと」とはなんなのかの話をしていこう。
まずは「プレミアムセット」の紹介だ。
遊びたい場所で遊べる。
PSO2は2周年を迎え、ますますプレイヤーが増加している。このゲームは巨大なロビーに全員が入るのでは無く、「ブロック」と呼ばれる小規模のロビーに入って出撃する。で、フレンドやチーム(ギルド)の人間と合流するときにこれが問題となる。居心地の良いブロックからわざわざ離れて過疎ブロックに行くのはあまり良いとは言えない。
というのもこのゲームは「緊急クエスト」と言って、特定の時間から30分ほどの間だけ出撃可能なクエストがある。数字の若いブロックから先に埋まり、先に埋まるようなところでやっている人というのは熱心にゲームをやっている人なわけで、やはり「練度」というものが変わってくる。あぶれて過疎ブロックにいこう物なら、最悪の場合「人が集まらなくて折角の緊急クエストの出撃が出来ない」という事もあり得るわけだ。
PSO2の月額会員である「プレミアム」に加入すると、「プレミアム枠」とでも呼ぶべきスペースへの移動が可能となる。画像のように満員状態でも、プレミアム枠が空いていれば移動出来るわけだ。熱心に遊ぶ人であればまずコレは嬉しい。友達との合流も捗る。
経済活動への本格参戦
前の項で「レアアイテムが買える」とは言ったものの、プレミアム加入し、ダブった星10~星11の武具を「購入チケット」にしないとレアアイテムの購入が出来ない。勿論拾うだけ拾って強化すれば話は早いのだが、「同じ属性の同じ武器」を合成して属性アップをするとなると、やはり買った方が手っ取り早い。
「レアアイテムを買ってもいいのがPSO2のゆるさ」とは言った物の、今メインで遊ばれている難度「スーパーハード」帯のレアアイテムには「プレミアムじゃないと買えない」という制限がついている。これは同じようにある有料アイテムの「マイショップ出品権30日」では解除されないので、倉庫拡張にもプレミアム枠にも興味が無い人でもプレミアムに入っておくに越したしたことは無い。注意しよう。
何より、「売る側」に回ることが出来る。PSO2でのバザー出品権というのは「FUNスクラッチ」という、ゲーム中で溜められるポイントを使ってのスクラッチでしか入手出来ず、それも3日と短い。PSO2をフルに楽しむとなると、やはりレアを売ったり合成素材を売ったり完成品を売ったりしてメセタを稼ぐのは避けては通れない道だ。
なお「無課金だとメセタを稼ぐのはそんなに難しいことなのか」という話については「クライアントオーダーをこなせば一週間で何百万メセタでも手に入るぞ」と補足しておく。そもそもメセタというのはクライアントオーダーや一部緊急で「発行」される物であり、バザーで売ったり買ったりするのはその「システムから発行されたメセタ」をプレイヤー間で行き来させているに過ぎない。そのメセタが「焼却」されるのはまた別の場所なわけで、まずはプレイヤーに金を渡さねば経済活動が行われないのである。PSO2の運営はそこら辺のことをよく分かっているのか、EP3アップデートでクライアントオーダーによるメセタの発行量を大幅に引き上げた。
「頑張って無課金プレイで金をもりもり発行する人」というのは、ゲーム内の経済活動の起点になるプレイヤーである。だので、そこら辺へのサポートは手厚い。
もっと金が欲しければバザーだとなるわけで、FUNスクラッチのマイショップ3日権といい良く出来ている。「売り上げ確認」して金をザッと回収するのは、悔しいことにめっちゃ楽しい。
「もっと持ちたい」を叶える。
ハクスラかつ合成ゲームである限り、そしてアバターゲームである限り、「いいもの」を見つけたら溜め込んでおきたい。初期状態の200個の倉庫でもやれると言えばやれるのだが、ゲームも遊びこむとクエストクリア用素材やアイテムの交換素材がどちゃっと増えてきて困ったことになってしまう。また倉庫だけで無く、素の状態でのインベントリも拡張しないと「大量のアイテムを一気に回収する」というのが難しくなるので、やはり拡張しておきたい。
プレミアムセットで300個。ワンタイムパスワードを利用すると200個で合計500個増えるので、これをやるだけで随分楽になる。アイテムパックの拡張をしない状態では一度に50個しか持てない。正直なところ、無課金プレイ中に一番苦しかったのがこの「50個しか持てない」という所だった。いちいち倉庫に放り込むのがなかなかに煩わしいのである。
再カスタマイズ
身長、体型、手足の長さ、乳の大きさ、髪の色などなどは「エステ」の有料サービスとなっており、コレに限っては日本円を払わないと変更できない。また、種族と性別は有料無料問わず変更機能が提供されていない。
PSO2が優れたアバターゲームであるが故、成り立つ面白い商売である。なお髪の色でなく服の色であれば「カラーチェンジ」と別の扱いになるので、メセタで解決も可能だ。
声やアクセサリ等々は完全無料で弄り倒せるので安心してよい。
マグ&スキルツリー
「成長する装備品」であるマグ。これは一度育成してしまうと育成のリセットが無課金では出来ない。ダメージを出すとなれば打撃、射撃、法撃の3つの攻撃力に特化した各々のマグが欲しい所だ。「打撃力のマグを射撃職で装備」しても、シャキっとしない。まんべんなく育ててもパッとしないマグになってしまう。
言い換えてみれば「無課金でも3つのうち1つならば特化マグを持つことが出来る」であり、「無課金でフルに愉しめるのは3つのうち1つだけ」というのがPSO2だろうか。
スキルツリーの割り振りの場合はもっと深刻だ。PSO2はメインクラスとサブクラスの2つを組み合わせて遊ぶゲームなわけだが、「サブに回すと効力を発揮しないスキル」や「メインかサブどちらかで取得しておけば良いスキル」というものが存在する。だので「サブ用のハンターのスキルセット」だとか「サブ用のブレイバースキルセット」というものを作った方が、攻撃力があがる。また「取るならどちらかに特化せよ」という二者択一のスキルツリーが組まれている事もあるため、PSO2をフルに楽しむとなると課金が必要だ。
マグもスキルツリーも、買い足した方が安い。マグは新規に買うと育て直しだが、スキルツリーは再度のレベル上げを要求されない。
お気づきの通り、プレミアム入れました。
というわけで無課金で300時間遊び、サイキも全身揃ったって事でプレミアム入れました。僕にとってそのぐらいはPSO2は面白いゲームです。Ship3で僕と握手!
え?何?マターボードやストーリーや世界観についての説明が無い?ええと、まあ、うん、いつものノリのネチっこい記事は後日書きます。