ゲーセンと頻繁なバージョンアップの最悪な相性の悪さの正体

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SUPER STREET FIGHTER IV & STREET FIGHTER X 鉄拳|オフィシャルブログ
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アーケード版「ウルトラストリートファイターIV」が本日アップデート。バランス調整に加えて,ついに「ディカープリ」が使用可能に - 4Gamer.net
http://www.4gamer.net/games/225/G022539/20140603072/

ゲームが「新鮮さ」だけで遊ばれるものであれば、Warcraft3もCS1.6もストIII3rdも未だに遊ばれちゃあいない。ゲームがスポーツの域まで高められ「完成」するためには、幾度となく調整する必要がある。

さてウルトラストリートファイター4だが、国内での稼働開始直後から調整が噂され、「ベータ版に100円払った奴はいないよな?」「すぐに変わるのであれば練習する意味など無い」等々、戸惑いの声が見られた。更に海外独自展開による家庭版の先行配信が開始され、国内でもDLした人間とそうで無い人間でまた喧々諤々だ。まったく、僕が前の記事であんなに書いたのに。

 

cr.hatenablog.com

 

というわけで今回もすっごい今更な話をしようと思う。

 


無駄になる時間とお金。

ゲームを上手くなるには遊ばなきゃいけない。ゲームシステムを覚えキャラ研究をしキャラ対策を煮詰めなきゃいけない。なんだこれ、今更文章にする必要あんのかこれ。

で、バージョンアップが行われると「折角自らの物にしたコンボ」が失われたり、最悪の場合あまたのキャラクターの中で完全に下位互換と化しそのキャラクター自体を使う必要が無くなったりする。それは時代の流れだと諫めるのは良いにしても、「今までやってきた事が無駄になる」というのは揺るがぬ事実である。

これがもし売り切りのゲームなら無駄になるのは時間だけだ。いや、まるっきりムダにはならないが、それにしたって「今までやってきた事はもう駄目になった」空しさと共に前進するしかない。

これがもし基本無料のゲームであれば、やっぱり同じように無駄になるのは時間だけだ。基本無料のゲームは試合毎のBuff(能力強化)に金を取ったりするし、利用権で金を取ったりもするが、その代わりバランス調整の頻度も頻繁だったり新キャラ・新ジョブ・新武器などの追加もするし、それを研究することそれ自体がコンテンツとなっていたりする。まあそれは対戦ゲームというジャンル自体がそうであるのだが……

だがゲームセンターで遊ぶ。1プレイ自体に金がかかるとなると話が別だ。金と時間と費やしゲームへの熱意そのもので駆動させるゲームでちょくちょく調整を行うとなると、熱心に筐体にしがみつく人であればあるほど馬鹿を見ることになる。キツい言い方になるが、実を結ぶと信じているからキャラ研究をし、システムを開拓しているのだから、それが半年どころか二ヶ月足らずで崩れるのであればゲーム自体への信頼が無くなってしまう。

しかもウルトラストリートファイター4は家庭版のリリースが既に行われている。「日本のゲーセン文化への気遣いだ」という意見もあるが、これは寧ろ逆効果だ。「海外勢、そして何らかの手段でウル4を入手した人間は既に家庭版を購入し、もう無駄になるのは時間だけというフェイズに移行しているのに、日本人は金を無駄にされ続けねばならない」という状況がもう出来上がってしまった。それはもう止められない。

ゲームは練習するものだ。練習に金のかかるゲームが練習を反故してしまったら、それは金を無駄にさせたと同じ事なんだ。そして練習環境に全世界で差が生じてしまえば、もうそれは争いの火種にしかならない。


お前の国籍が気に入らないから売ってやらない。

2014年6月3日(火)に実施しました、スーパーストリートファイターIV』および『スーパーストリートファイターIV アーケードエディション』のタイトルアップデート(Ver. 1.08)につきまして、下記の現象が発生しておりますのでお知らせいたします。

Xbox 360

「Ver. 1.08」にアップデートしてゲームを起動すると

ウルトラストリートファイターIVXbox LIVE マーケットプレースに加えられました。」

というメッセージが表示される。

2014年6月4日現在はXbox LIVE マーケットプレース上に『ウルトラストリートファイターIV』のコンテンツはございません。

Xbox 360版『ウルトラストリートファイターIV』は2014年8月7日発売予定です。

PlayStation 3版 / Xbox 360

海外版『ウルトラストリートファイターIV』発売の影響により、『ウルトラストリートファイターIV』用のリプレイデータをリプレイチャンネルから確認できるようになります。

再生しようとすると、「現在のバージョンでは、このリプレイは再生できません」

というメッセージが表示されますが、こちらは正しい挙動となります。

ウルトラストリートファイターIV』用リプレイデータを再生するには『ウルトラストリートファイターIV』が必要です。

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http://www.capcom.co.jp/blog/sf4/saikyo_blog/2014/06/04_7818.html

カプコンはそもそも、過去には国内でダンジョン&ドラゴンズをニンテンドーeshop、XBLAなどなどに配信せずPS3専売でパッケージソフト化したり、ストリートファイターIIHDRemixを配信しなかったり、DLソフトであるヴァンパイアシリーズをパッケージ版のみ売ったりと商売ではやりたい放題の企業なので、期待する方が間違っているのかもしれない。

僕は格闘ゲーム自体はそこまで熱心に遊んでいないが、これ以上企業がいらんことをしてプレイヤー同士がゲーム外でストリートファイトしなくて良くなる世の中が来ることを望みたい。

 

余談だが、デッドライジング3のPC版が発表された。

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クソッタレの日本カプコンが余計なことをしなけりゃいいね。