ゲーム機現行機種全部買ったんだけど、そこに夢は無かった。

※この記事は1月2日に公開した『ゲーム機全部買ったら全てがアホらしくなった』を改題した上で、改訂を行ったものです。

※旧い題が外部ブックマークサービスや検索サービスで表示され続けるため、旧い記事を削除した上で再投稿を行っています。

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ゲーム機全部買いました。

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 現行機種全部、という意味です。コントローラの数は見ての通り。更にここにゲーム機としてのiPhone8.iPad12.9インチ、F-04Hが加わります。

昨年、私が1番買ってよかったと思ったのはiPhoneですし、そしてゲーム機として1番触ったのは、皮肉にもiPhoneでした。
※最上位モデルについては下記の理由でそもそも買う気すら起きなくなったというのが本エントリを書いた理由の一つですので追記しました。

私は、道具はもっと人を幸せにできると思っています。それがゲーム専用の機械だというのなら。そして、既に快適にする術が世にあるのなら、それをどうして採用しないのか。刷新しないのか。それでもっと楽しくゲームをあそばせようと何故しないのか。そういうことに対してある種の怒りが常にあります。これについて理解してもらおうとは思いません。これは私だけの怒りだろうと構わないです。

 これにより機種がどうの性能がどうのという話が私の中で完全に過去のものとなりました。何故ならば「ゲーム機は全てどこかで妥協があるのだから」「未だにHDDなんてストレージを標準搭載して出荷しているなんてがっかりだ」「microSDの128GBすら使えない携帯機ってなんなんだ」という、全てへの諦観が満ちたからです。
今年は2018年、SSDが一般化して10年という月日がついに経過してしまうのです。自作PCやハイエンドノートにSSDが採用され始めてもう10年も経つのに、「ゲーム専用のコンピュータです」というお題目で売っている道具達は、PS4だろうが、XboxOneだろうが、それらの最上位モデルだろうが、未だにHDDからゴリゴリデータを読むのが工場出荷時の前提なのです。

何故、人を待たせて当然と思っているのか。ハイエンドモデルにも関わらずHDDなのか。そういう事に私は心底がっかりしました。
SSD480GB~500GBを十全な状態で使うにあたり、PS4 Proぐらいしか内蔵する方法がありません。よって外付け化かすでに出来合いの外付けSSDを利用する必要があります。2018年1月現在だとだいたい2万円ぐらいの追加投資という事になります。
ちょっと待ってくださいよ。5万円のハイエンドモデルに2万円の外付けSSDって。それこそ日頃から言われてる「パソコンは高いだろ」の背中ちょっと見えてるじゃないですか。
もっとも、SATA接続でない、より高速なSSDが使えないという時点でうんざり感は拭えないわけですが。
 次に、結局のところ彼らはフルAMDポンコツでしか無いからです。確かに昔から、当時のパソコンと比べたら性能をゲーム機が上回ることはなかったでしょう。しかしながら、この2018年に於いて、その作りは古すぎるだろうと思ってしまったのです。
NVIDIA社のGPUに換算すればなんとXboxOneは750Tiだの、他のにしたって1060だの、良くて1070だのという、良くてミドルハイのパーツが載っているに過ぎないのです。もうその程度の話にどっちの性能がだの言うのは虚しい。しかしてそれは、ゲーム機が売っていた「この道具は凄いんだぞ」という夢のぶつけ合いが無ければ始まりもしないと思うのです。
確かに低価格でそれだけ動くのは驚くべきことですし、それを一般顧客にその価格で提供するのは素晴らしいことです。ですが、もうそこには夢など無いと私は思ってしまいました。フルハイビジョンで60fps、それすら与えられなかったからです。
※ここでは敢えて30fpsでリッチな絵作りをしようとする話は省略させてください。
※タイタンフォールのOne版あたりが私をがっかりさせたタイトルの1つです。
 
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 Enhanceだの最適化だのと言われた所で、そんなんSteamで良いじゃん。と言うのは、私が一昨年に1080を手に入れてから結局揺らぐ事は無いままです。それこそ独占タイトルがきれいになる、という話ならまだしも、せっかく買ったRez infiniteですら今やSteamで1800円で買えてしまい、しかもそれはOculus RiftやViveで遊べてしまうというのもショックが非常に大きかったです。
 
 そして、最悪なのは「その小競り合いってiPhone XiPad Pro 12.9インチひとつ買うカネで全部買えてしまうよね」という考えに至ってしまったところでした。ニンテンドースイッチでさえ現行のiPad(第5世代)よりやすく、例えXboxOneXとPS4Proを買ったとしてもたかがスマホのはずのiPhone Xよりも安く付く。なんなら入れ替え用のSSDを手配してもまだ届かない。未だにVitaも3DSも720p未満の低解像度な液晶のままで、幸せそうな未来はやってこない。
スマートデバイスの刷新のスピードに慣れた目には、もうゲーム機への憧れや夢と言うものがついに蘇らなかったのです。それらの「この道具手に入れたらもっと面白くなりそう!」という夢を見せるやり方は、スマートデバイスに取られてしまいました。
 かつてセガの湯川(元)専務は『噂のドリームキャスト』という歌のなかでこう歌いました。
「はい、貴方が触ってみたのが未来です。学校や塾では教えてくれないフューチャーです。ご家庭に一台あればもう安心。さあ早いもの順で!」「世界の技術を集めた、今世紀最強のマシーンです。」
 私が好きだったセガは、ゲーム機というものについてこうまで言ってくれた。だからこそドリームキャストを買ったし、未だにスペースチャンネル5(無印)の移植を待ちわびている。それは奇しくも、「凄いもの、という夢を買ってもらう」というスマートデバイスの宣伝方法と、今思えば大変近しいものであったと思います。

 
ソフトがどう、体験がどうではないのです。その体験のベースとなるはずの構成の妥協や刷新されなさが、ロード時間を半分に出来たはずなのにそれすら提供もしない。つまりそれは「専用機」であるはずのゲーム機が、ゲームを快適にやらせることを放棄しているように私には見えたのです。
前の10年はそれでよかったかもしれない。HDDナシモデルを出したとしてもよかったかもしれない。しかし、今や「毎年凄くなるものがいる」というその比較対象がいる。私は、ゲーム機にも「これ凄いね」と言わせて欲しかったのです。

ゲーム機なんて全部買わなければ良かったのかもしれません。コントローラだって沢山買ったけれど、去年一番触っていたのはスマホでした。
そこにフューチャーはありますか。少なくともAppleは、毎年フューチャーを見せてくれています。

買ったFFもドラクエも開けないまま、2018年が来てしまいました。一先ずはゼルダの伝説BotWのDLC含めた記事ですがそれよりも弓ギルとスカサハの爆死を膝に受けてしまったので、しばらく先になりそうです。

今年もゲームブログをやっていきますので、昨年と変わらぬご愛顧のほどよろしくお願い致します。