「釣りゲーの歴史を感じる……」Ridiculous Fishingの紹介
このゲームについてありのまま書く。
このゲームは釣りゲーだ。
糸を垂らし、魚を釣り上げ、そして……撃つ!
Ridiculous Fishing
価格:250円
https://itunes.apple.com/jp/app/ridiculous-fishing-tale-redemption/id601831815?mt=8
釣りゲーの歴史を感じる……
ありのまま今起こったことを話すぜ。
ルアーを投げるとiPhoneを傾けて操作できる。一度に多くの魚を引っかけられるのでなるだけ深くまで潜りたい。一度魚に引っかかってしまうとあとは自動で巻き上げモードに入ってしまうので、最初は「魚を避けて潜りまくる避けゲー」モードだ。釣りゲーだけど。
フィーッシュ!
一度釣り上げたら後は巻き上げモード。ここでは先ほどまで避けまくった相手である魚に体当たりし、ルアーに引っかけまくるのが目的となる。幾ら引っかけても糸は切れないので存分に引っかけろ!今この瞬間だけは釣りゲーだ!
そして近付く水面!次の瞬間!
ザッパーン!
空高く放り投げろ!
綺麗な月だぜ!
そして!タッチで銃を撃ち込め!撃つんだ!もうこれが釣りゲーか否かなんて細かいことを気にしている場合じゃない!撃つんだ!
撃ち落とした魚の数だけ金が手に入り、それで様々な強化が可能だ!例えば……
- より高く魚を吹っ飛ばすバネ
- 無限に伸びる糸
- そしてマグナム
- ショットガン
- ロケットランチャー
細かい話は抜きだ。魚を釣り上げ、撃ち抜く。こんな馬鹿ゲー、他に見たこと無い。テンション上がったら買え。今すぐ買え。確実に笑えるから買え。
では次から真面目にゲームの話をする。
細かいことをグチグチと考えてみる。
読者の皆さんはテンプルランというゲームをやった事があるだろうか?無限に続く道をどこまでいけるか走り続け、障害物を避けるゲームだ。この釣りゲーはそのテンプルランから派生した「ラン系ゲーム」の一種である。
最初にルアーを投げて潜るパート。これは魚という障害物をよける「避けゲー」
次に魚に引っかかるか底打ちして戻るパート。これは魚に攻撃する「体当たりゲー」
それがシームレスに成立している所が面白い。しかも障害物である魚には沢山の種類があり、魚にもハズレのクラゲがいたりして体当たりゲー部分でも「クラゲは要らない!」と緊張感を持たせている。クラゲやカニが編隊を組んで海中にビシッと並んでいるのは必見だ。何なんだ貴様ら。
最後の魚を撃つシーンはフルーツニンジャに代表されるタッチで倒せ!なゲームである。特徴的なのが魚たちにも体力が設定され、カニやカメがなかなかの耐久性を誇る所である。固いんだ。カニが。ほんとに。もしクラゲを引っかけてしまったらここでクラゲは「撃ったら外れ」の障害物として機能する。
海底には釣りゲーにも関わらず大ボスがおり、2匹めのボスであるこのタコ野郎は事もあろうにクラゲを撒きながら飛びやがる。タコ野郎。人類を無礼(ナメ)るなよ。貴様なぞこのデュアルUZIで蜂の巣じゃ。
ただ、惜しい点も見受けられるのは確かだ。
例えば「あまり潜れずに、浅い所で魚を引っかけた」時の強制終了ボタンが無い。引き上げを待たなければいけないのは面倒くさい。深く潜らない事には大量の魚を仕留められないのだから、浅い所で引っかけた時点で次にプレイヤーがしたいのは「巻き上げたい」ではなく「さっさと次の釣りを開始したい」という所だろう。是非高速リスタートのボタンと超高速巻き上げボタンを付けてほしい所。
また釣り上げた後の射撃パートが惜しい。
ショットガンでもミニガンでもハンドガンでも、どうにもこの小魚に当たりにくい。というのも下から見上げて撃っているにも関わらず、攻撃は「円」の範囲なのである。小魚を逃せばカメラはずっと小魚を捉え続け、その結果上方向に飛んでいる魚群をまとめて撃つことが出来なくなる。
何と勿体ないことに、魚を撃つのが「タッチガンシューティング」なのだ。もしこれが「下の方向からバリバリ撃つ」という形式で、「魚群をごりごり削る」ならマシンガンやショットガンでも小魚が撃ちやすかったはずだ。「対空射撃」のように銃弾のカーテンを作れたら、どんなに面白いだろうか。
というわけで惜しい所もあるが、一回遊んだ時のテンションの上がり方は半端ないので是非遊んでいただきたいのがこの作品である。だって釣りゲーなのに衛星砲で魚消滅も可能なんだぜ。
Ridiculous Fishing
価格:250円
https://itunes.apple.com/jp/app/ridiculous-fishing-tale-redemption/id601831815?mt=8
さあ、釣ろう。そして撃とう。